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バトル-101 [高校生バトル-11]

「新党立ち上げに向けての大まかな話はこんな所だな、我々の考えを出し過ぎてはスタッフからの提案を拾いにくくなるだろ、春子。」
「そうね、具体的なスケジュールはスタッフと相談し、宣伝動画撮影の依頼は個別にして行きます。
 何か気付いた事が有れば、担当スタッフに連絡して下さい。
 最後に現時点で気になる事が有ればどうぞ。」
「春子さん、バトルとしての展開はどうします?
 直ぐにバトル開始とはなりませんが準備は始めて行きたいと思うのです。」
「麻衣さんの出産と重なりますが大丈夫ですか?」
「安心して産休に入りたいのですよ、新党関連でバトルを始めれば、高校生バトルの宣伝にもなると思います、特に高校生バトルと口にしなくても。」
「そうだな、春子がまとめてくれた案は、高校生中心のスタートを前提としていたが、その前提が変わっても、基本的な所を変える必要は無いと思う。」
「議員や首長を仲間内から誕生させるバトルは、元々被選挙権のない年代を対象として重視してなかったものね。
 高校生や大学生を対象とするバトルは、政治について学んだ成果を競い合ったり、実際の社会問題に触れてみて考えたことを発表して貰ったりかな、盛り上がりにくいかもだけど、それなりにアピールして進めて行くべきだね。
『人任せで良いのか、自分達の未来。』とか、キャッチコピーも考えようよ。」
「ああ、若い世代に対する政治教育と言うのも新党の目的だからな。
 三郎は学校でも動くのか?」
「うん、高校の生徒会には政治的な中立を強調しながら話を持ち掛け、担当の先生とも高校に於ける政治教育の有り方について話し合ってるんだ。」
「今の生徒会役員って三郎のファンばかりじゃなかったかしら、真子?」
「ふふ、先生方もですよ、他地区の高校生とバトルが始まっても簡単には負けませんし、エリート進学校の生徒とも意見交換して行きたいですね。」
「それは進めて行くべきだな、一流大学に進学し官僚になる人も居るだろうし、各界のリーダーになって行く人も少なく無い。
 違う価値観を持つ人と出会い、交流出来れば互いにプラスになると思うよ。」
「具体的には新党の高校生部会みたいな組織を立ち上げた方が良いのかな?」
「ああ、高校生のバトルは党員に限定しないが、党員は地域支部と高校生部会に所属みたいな形が分かり易いかも、高校生部会の立ち上げは三郎達で考えてくれるか?」
「うん、立ち上げはね、部会長みたいな役職は他地区から選出されるのが理想だけど、高校生党員が集まるまでは主導的立場を意識するよ。」
「他の部会は党員の考えに沿ってだけど…、三郎がここの地域支部、高校生部会、教育部会に所属と言うのも有りよね、まともに社会問題と向き合って行くのなら自然と部会の数は多くなる、市政研究会ではひとまず関心が集まってる問題を中心にしてるけど、それでも組織を分かり易くするのに苦労してるのよ。」
「研究課題が多くなるのは当然のことだな、国政を意識したら憲法とか、やっかいなテーマとも向き合ってく必要が有るだろ。
 このメンバーでなら意見の擦り合わせも比較的容易だが、党員の規模を拡大させて行くと妥協点を如何に見出して行くのか…、今の野党みたいに離合集散を繰り返す政党にはしたくないよな。」
「まさしく政治の難しさね、天皇制に関する事でも、私達の世代が全く気にしないレベルのことで意見が対立しててさ、正直、男系に拘るとかって心の狭さだと思うのよね。」
「だよな、でも、国政政党を目指すとなると…、新党が立ち上がったら党員の考えを聞いてみたいものだ、新党は古い政治体質を変えようと立ち上げるのだから、俺達の考えに近い人が多く成るとは思うのだけど。」
「次郎、党員アンケートを随時行える体制は早めに完成させる。
 麻衣さん、バトルの方もルールの案は出来てるのだから心配いらないよ、な、三郎。」
「はい、政治に関する高校生バトルは高校生主導で進めて行けそうです、随時報告して行きますのでアドバイス、お願いします。」
「そうね、三郎さんにお任せするわ。」
「麻衣姉さまと友香姉さまは生まれて来る子の為にものんびりしてて下さい、と、三郎兄さまは考えているのです、この歳で叔母になるのだと、ふと気付いてしまった私もですよ。」
「ふふ、雅ちゃん有難うね。」
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