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バトル-88 [高校生バトル-09]

「春子姉さん、YouTubeのコメントを見てたら、改革を進めるのは良いが市役所の職員に負担が掛からないか心配、と言うのが有ったのだけど、どうなのかな?」
「大丈夫よ、大きく変えるのは選挙運動だけじゃなくてね、今まで役所の人がやってた計画立案作業の一部を、市政研究会のメンバーが進めて行くの、もう原案は出来上がっていて当選後には役所の幹部との会合を持ち確定させて行く、職員は実務面に集中して貰う予定なの。」
「へ~、国では何か新しい事を始めると、国家公務員が無能なのか、わざといい加減にやってるのか民間では考えられない様な進め方をすると、コメントに有ったけど…。」
「官僚は何事も無難に済ませる事しか考えてないみたいなのよ、国民の為に働くと言うより自分達の保身が重要みたいでね、まあ、国益を考えて無い様な議員の相手もしなくてはならなくて大変なのでしょう。」
「そんな感じか…、国の場合ちょっとした政策でも膨大な事務費が掛かるみたいなことも書かれてたけど…。」
「ええ、国の場合は全国を対象にする訳だからね、市でも規模は違うものの予算額を考えたらそれなりに間接的な費用が掛かるのよ、でも、その辺りの工夫も市政研究会では考えていてね。」
「市政研究会って人数は多いの?」
「一郎兄さんの呼び掛けに応じてくれた東京の学生も大勢いるからね、広く地方自治体の有り方を考えてるメンバーと、この市の市政を徹底的に分析し改革案をまとめてるチームが有るのよ。」
「今までそう言う研究会は無かったのかな?」
「どうかしら、ただ、皆さんは研究の一環と考えておられて、有識者会議の様な報酬の発生する会では無いのだけど、この市をモデルケースとして全国の地方自治体を改革出来ないかと考えて下さってるの。」
「そっか、孤独なリーダーと言う話を聞いた事が有って、お父さんを支えなきゃいけないと思ってたけど、そんな感じではないんだ。」
「スタート時点ではね、でも、その後は進めてみないと分からない、どうなってもお父さんを支えて行くのが私達、義兄弟姉妹の役目だと考えてるわ。」
「う~ん…、そうなって初めて義兄弟姉妹と言う存在が試されるのかな。」
「ただ、市政研究会メンバーの中には、お父さまを長兄とする別の義兄弟姉妹と言う考えが出始めていてね、三郎を長兄とする私達とは区別して。
 ただのチームでは無く、それだけの覚悟を持ってお父さんを支えて行きたいのだとか、兄弟喧嘩をする事が有っても長兄と共に市政改革を進めて行こうと。
 まだメンバーに対する報酬の問題も有って検討中なのだけど。」
「市の為に働いて貰うのに無報酬ではね…。
 でも人件費が掛かり過ぎると問題になるという事かな。」
「仲間内から市会議員になって貰う話も出てるのよ。」
「市会議員として市に貢献か…、姉さん、市会議員って何をしてる人達なの?」
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