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バトル-71 [高校生バトル-08]

「親父、親父と麻衣が提案してくれた政治家向け試験だけど、市長選の告示に合わせて一つのパフォーマンスと言うかデモンストレーションを兼ねてやってみない?」
「私が試験を受ければ良いのか?」
「うん、市長選の立候補に合わせて連絡を取ってる議員さんの中には能力の高い人が居るでしょ、そんな人達にも試験を受けて貰って能力の高さを世間に知らしめて貰えば、彼らの次の選挙に繋がると思うんだ。
 その結果を参考に、政治家基礎検定一級とか勝手に資格制度を作り、立候補する時の肩書に加えて貰うってどうかな?」
「ふむ、公的な資格で無くても、試験問題や得点を…、実際の解答をネット上に公開する事だって可能だから、どんな問題でどれだけの得点を取れたのかを証明する事は可能だな。」
「でしょ、公的で無い所を全面公開で補おうと考えてね、ライブで試験風景を流せるし、高校生バトルのノウハウを活かせば色々出来るんだ。
 見てる人は試験問題に触れる事になるから、議員の寄付行為に関する知識とかを知る事にもなる。」
「私は見栄を張るつもりは無いから得点が低くても問題ないが、一緒に受けて貰う議員さん達はどうだろう?」
「政治家として最低限知ってなきゃ行けない法律関連の試験に躊躇する様な人は次の選挙で落選して貰って良いんじゃない。
 今の所、政治家としての基礎バトルは試験を受けて貰う全員必須、後は、得意分野に関する問題で良いと思っていて…、例えば弁護士資格を持つ先生なら法律関連の試験を受けて貰って、その実力が本物で有ると証明出来る機会にするとか、試験を受ける側にとっては自己PRの一環になる様にさ。
 親父の場合なら、ついでに高校生バトルの成績を、不正が無いと第三者に確認して貰って公表して行けば、外見だけの男では無いと証明されるね。」
「そう言うのも有りか…。」
「大学入試レベル、春子との数学バトルで勝ってただろ、数学の先生でもない五十近い普通の会社員が取れる点数じゃないのだから、尊敬されると思うんだ。
 政治家向け試験では、試験風景、試験問題、試験結果を全て公開、不正を疑われない体制を整えるから、それなりの費用は掛かるけど、国民に対して一つの提案をする訳で、絶対に注目させるからね。
 試験問題作成はまだ検討中だけど、政治家としての資質が分かる問題にしたいと考えてる。
 文章で答えて貰う問題は得点を付けずに、そのまま目立つ形で公開するのも有り、政治家の資質って難しいから、あくまでも人物評価の参考にと言う感じになるとしても意味は有ると思うんだ。」
「その試験をデモンストレーション的に行っても、法的な問題はないのか?」
「一応選挙管理委員会に話して有るのだけど、今までに無かった事だから時間が欲しいと言って来た、法学部の連中は問題ないと考えてるけどね。
 今までの選挙では見えなかった候補者の能力が、その一部だけでも試験を通して分かるのであれば、知名度だけで能力に疑問を感じるタレント候補の当選を抑制出来るかも知れないでしょ。」
「私と一緒に試験を受けて貰う議員さんたちも得意分野に関係する試験を受けて貰うのだな。」
「うん、俺達が取り組んでいる分野は広いから、問題に関しては多分大丈夫だと思う。」
「ただな…、高齢になって能力に衰えが有っても、それに勝るものも有だろ。
 そう言った事を高校生に伝えるのも大切だと思うんだ。
 高齢者に対する尊敬の念は忘れないで欲しいし…、大人だって得手不得手が有ると理解して貰いたいね。」
「うん、気を付けるよ、立候補者を貶める企画で無く立候補者の長所を知らしめる企画で無いとビジネスとして成り立たないしね。
 この企画を通して、苦手なことに気を使い過ぎるより得意な事を伸ばすと言った主張も強調して行こうかな、大学入試で上を目指すとバランスが重視されがちだけど、英語や数学が苦手でも国語の得意な議員は普通にいそうでしょ。」
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