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バトル-59 [高校生バトル-06]

「一郎兄さん、水滸伝ってどれぐらい読まれているのかな、梁山泊と言われてもピンと来ない人が多いんじゃない?」
「そうだな三国志程の人気は無いと思うが、梁山泊バトルのアピールを始めたら少しは増えるだろう。
 俺は小学生の頃に読んだが、仲間が増えて行くストーリーにワクワクしたのを覚えてる。
 まあ、水滸伝を知らない人には、志の有る人達が集まって国を救おうとする話、と言うぐらいの認識を持って貰うぐらいで良いだろう、企画の意図はしっかり伝えて行かないとまずいがな。」
「うん、暴走族のチームや暴力団の組織拡大とは根本的に違うからね、悪事に走るチームの方が簡単に拡大出来そうな気はしてるけど。」
「そう言う連中をも受け止め、犯罪に走る前に教育をと言うのが理想だが、難しいだろう。
 まずは、志の有る人がどれぐらい立ち上がってくれるか、そして市民としての意識を高め合う場を増やして行けるかどうかだ。」
「まずは、大輔さんが小学生の春子姉さんに告白し兄さん達三人が義兄弟になったと言う所から僕らの歴史を紹介だね。」
「ああ、仲良し義兄弟姉妹がどう形作られて来たのか、春子が生まれた頃にまで遡る事になるが、今まであまり表に出して来なかっただろ、だから三郎のファンを中心に注目してくれる人は多いと考えているんだ。
 梁山泊バトル、文章での紹介は春子に任せ、YouTubeでは昔の写真を見せながらみんなで振り返る、芽衣さんや亜依さんにも出て貰おうな。」
「うん、今の活動に繋がる色んな思い出を話して行けば、一回を十五分程度としても結構な回数になって、総再生回数も伸びると思うよ。
 お父さんとお母さんはどうする?」
「登場して貰うが歴史編の終わりぐらいに少しだけで良いだろ、俺達の若さを強調して行きたいからな。」
「歴史編の次は拡大編とか?」
「ああ、梁山泊バトルの進展を紹介して行けたら良いね。」
「アピールしても反応は弱いかも知れないよ。」
「まあな、でも、俺達の義兄弟姉妹に佐伯さんが夫妻で加わりたいと話してくれたし、大輔の親父さんも春子に話を聞いて、三郎の義弟になるのも一興だと話してたそうだ、そんな人達を紹介して行くだけでも話題は尽きないと思うよ。」
「そっか…、社長とか取締役が加わってくれるのは嬉しいね。」
「良いのか、大人ばかりが増えて。」
「今のメンバーだけだと、加わりたい人の整理がつかなくなると思わない?
 尊敬されてる人達が加わってくれたら、若手は安易に参加したいと言いづらくなり、自分達で義兄弟姉妹チームを作ろうってなるでしょ。」
「そうだな、そういう方向性が正解かもな。
 梁山泊バトルを通して誰もが素敵な義兄弟姉妹だと認めたチームとは同盟みたいな形で関係を強化して行きたいと思うが…。」
「考え方が近かったらでしょ。」
「ああ、価値観によって一般参加のチーム同士がくっついたり、時には分裂したりと言った動きが出て来るかもしれない、まあ、そう言ったことも良い経験になるだろう。
 う~ん、ただ…、少人数の固い絆も、人数を増やし緩い形で長く続けるのも悪くないとか宣言はして置くべきかな。」
「理想のチームに出来るかどうかを競うと言う一面が有って…、チームバトルのメインは社会に目を向ける事から始まるとすると勝敗は分かりにくくなりそうだよね、バトルはチームの自己主張が中心になるのかな。」
「主張を競い合うと言う一面も有るだろ、細かいルールやバトルは自由に提案して貰い、少しづつ形を作って行けば良いさ。
 今の高校生バトルで上位にいる人達が引っ張ってくれるのが理想だがな。」
「そうだね、既に有る仲良しサークルが名乗りを上げるかも知れないし、あっ、夢バトル参加者の中にはそのまま梁山泊バトルにも参加してくれそうなチームが有ったよ、地元を愛するボランティアサークルで、応援してる人が増えてるんだ。」
「そう言うサークルなら安心だな。」
「安心じゃないのは…、暴走族みたいな人達…、そんな人達が心を入れ替えて参加してくれたら、それはそれで面白いのだけどね。」
「う~ん、三郎がリーダーとか総長だとかになって、人に迷惑を掛けない遊びを教え込むってどうだ?」
「え~、リーダーとかになる前にボコボコにされるんじゃない?」
「学校のヤンキー系に目を付けられてる訳じゃないのだろ?」
「うん、誰とでも仲良くする様にしてるし、優しい先輩が多いからね。」
「だろうな、三郎をいじめたりしたら、どれだけ敵を作る事になるのか…、学校でもみんなの弟なのだろ?」
「同級生の女の子もね、僕の方が誕生日が早いのに。」
「彼女がいるから仕方なく、ではないのか?」
「でもさ、弟になって欲しいと言いながら、数学を教えて欲しいとも言ってくるんだよ。」
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