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バトル-21 [高校生バトル-03]

「真子ちゃん、高校受験を控えて高校生バトルの座談会とか大丈夫なの。」
「大丈夫よ、滑り止めの私立は誰でも受かるレベルなのだから。
 お姉ちゃんが受験した時の成績よりかなり良いのだから本命も余裕なの、三郎くんと春子さんのお蔭ね。」
「名前を書き忘れるとかしないでよ、後は体調管理。」
「うん、気を付ける、でもさ、座談会の話って始めに聞いた時とは随分違って来たよね。」
「だよな、高校生バトルのスタッフさん達、戸惑っていそうだ。」
「三郎くんは次郎さん達の展開をどう考えてるの?」
「良いと思うよ、実際の会社と言うのは良く分かって無いけど、全体的な予算の確保と大学生を動かして人を確保をする提案はバトル事務局にしても嬉しい事だと思うんだ。
 反対する人がいたら僕らで説得する事になるかもだけど。」
「ふふ、説得出来ると考えてるのね。」
「高校生バトルが充実したら、家庭教師や塾講師のバイトが減るのだから新たなバイト先として高校生バトルのスタッフと言うのは良いと思うし、バイト先が限られる地方の大学生でもネット環境が有れば出来るだろ。」
「でも、今の組織とは別の会社を立ち上げてと言う事に抵抗を感じる人がいるのじゃないかしら。」
「いるだろうけど、起業の過程を学ぶ場として公開して行くのだから、大学生高校生の視野を広げて行くという意味では、むしろ積極的に進めたいと思う人が…、高校生バトルのスタッフなら多いと思う。」
「そっか、そうすると一番の問題は新会社の組織になるのかしら。」
「だね、後は今のバトル事務局との調整かな。」
「いきなり一つの組織にしないのは可能性の広がりを考えての事なのよね。」
「今は大人が中心のバトルチーム、そこにサポートの形で学生中心のチームと言う形から始めるのは無難だと思う。」
「二つのチームが良い関係を保てれば良いのだがって、父さんが話してたのだけど。」
「う~ん、やっぱし難しいのかな。」
「父さんは春子さんと私達がカギを握る事になるかも知れないって、高校生の為のプログラムなのだから高校生中学生が動かないとダメだぞって。」
「そうだよな…、バトルの事務局も兄ちゃん達も僕らの声には耳を傾けてくれる、まあ、お姉ちゃんの話を聞けない様な組織なら手伝う気にもならないね。」
「ホントに私達がカギを握るのだとしたら、少しドキドキするわ。」
「僕らも本気で…、真子ちゃんはどう?」
「私は三郎くんや春子さんと一緒なら頑張れるわよ、大輔さんは私達三人を事業展開のシンボル的存在にしたいと話してたでしょ。
 さすがに高校受験に失敗して、高校生バトルで学びながら高等学校卒業程度認定試験に取り組むと言うのは却下だけど。」
「はは、大輔さん的には気軽に高校入試を受けてねってことだよ。」
「うん、分かってるけど、私にだって世間体は有るのよ、世間体の為だけの保険で私立も受けるのだから。」
「まあ許してあげてよ、婚約の話が進んで舞い上がっているのだから。」
「そうだったわね、ねえ、三郎くんは…、ううん何でも無い、今日は数学に付き合ってくれる。」
「うん、一郎兄さんが結婚までの方程式って問題を友香さんと作ってくれてさ。」
「えっ、なにそれ、それって数学の問題なの?」
「中三向けの試作で真子ちゃんとやるまでは見るなと言われていたから良く分からないけど、文章を読み問題を解いて行って欲しいとか。」
「なんか微妙だけどやってみようかな…。」
「では問題を…。

「うっ、何よこれ、数学の問題を解いたら、次は三郎くんとのシチュエーションで正解なのはどちらかって、こんな問題、駄目よね。」
「はは、やり過ぎだよな、で、真子ちゃんの答えはどっち?」
「もう、分かってるくせに。」
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