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バトル-16 [高校生バトル-02]

「三郎、高校生バトルの事務局から、この前の提案に対して返事が来たのだけど、特別に組む座談会に出演して貰えないかって。」
「座談会?」
「高校生バトルの主催者としては、受け身だけでなく、提案してくれる中高生の存在を広く知らしめたいそうでね。」
「へ~、どこで?」
「座談会そのものはパソコンを使いネットで、私達は家から、でも、それだと画質や音質が悪くなるので、スタッフの人が家に来て撮影するという計画なの、元々東京一極集中に疑問を抱いてるスタッフが多いそうでね。」
「高校生バトルは地方に暮らす生徒を意識したプログラムだったよね。
 お姉ちゃんは勿論出演したいのでしょ。」
「ええ、真子ちゃんも誘ってどうかしら。」
「お父さんには話したの?」
「うん、三郎が良ければ、何事も経験だからって。」
「そうだった、お父さんならそう言うに決まってるね、提案させて貰ったのだから責任が有るとも。
 真子ちゃんに連絡入れるよ。」

「真子ちゃん、どうだった?」
「クラスメートにからかわれるかも知れないけど、三人で出るのなら良いって。」
「良かった、真子ちゃんと三人なら、高校生バトルの宣伝効果が期待出来るって言われてたからね。
 返事をして打ち合わせをしておくわ。」
「ねえ、テーマとかは?」
「私達が提案した内容を中心にしたいとは聞いてるけど。」
「そっか、それならさ、次郎兄ちゃんにも手伝って貰って台本を作っておくとかどうかな?」
「そうね、ぶっつけ本番より良いと思う、兄ちゃん達も冬休みで帰って来るから…、一郎兄ちゃんにも伝えておくわ。」
「兄ちゃん達も高校生バトルの事は知ってるのでしょ。」
「ええ、興味が有るみたいだから、ちゃんと報告してるのよ、このまま運営スタッフとかに巻き込んでしまおうか。」
「兄弟揃ってか…。」
「一郎兄ちゃんの彼女さんは教育系の人らしいからね。」
「へ~、どんな人なんだろう?」
「気になるよね、高校生バトルに興味を持ってくれたら、連絡を取り合っても良いのだけどな。」
「お姉ちゃんみたいな人だったら安心だけど。」
「だめよ、全然違う人の方が面白いと思わなくっちゃ、でも一郎兄ちゃんと話が合う人なら問題ないでしょ。」
「そうだね、大学生の視点から高校生バトルを見て貰うと面白いかも。」
「うん、お父さんも興味が有ると話してたから、お正月はみんなで語れるかも、そうだ、真子ちゃんも誘いなさいよ。」
「どうかな…、お姉ちゃんは大輔さんを誘うの?」
「うん、次郎兄さんは麻衣さんを呼ぶだろうし。」
「そっか、お母さんは今年の正月に、麻衣さんが来てくれて嬉しそうだったよね。
 う~ん、みんなで話し合った内容を、高校生バトルの座談会で活かせたら面白くないかな。」
「三郎が話しを進めてくれたらね、お兄ちゃん達もお父さんお母さんも、三郎の成長をまだ分かって無いから、見せて上げなさい。」
「成長?」
「真子ちゃんと出会い高校生バトルと出会い、三郎は随分成長してる、自信を持って一郎兄ちゃんにも自分の考えを話すのよ、お姉ちゃんが付いているのだから安心してね。」
「うん、じゃあ、真子ちゃんを誘ってみる。」
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