SSブログ

バトル-15 [高校生バトル-02]

「お姉ちゃん、高校生バトルではネット授業の構築も始めてるけど、中学生向けは作らないのかな。」
「検討はしてるみたいだけど…、でも三郎には必要ないでしょ。」
「まあね、ただ、高校範囲のネット授業を見てると分かり易くて、クラスの連中が授業中にうるさいのは教師の力量にも問題が有ると思えて来てさ。」
「そうね、真子ちゃんも言ってたわ、高校生バトルの解説は分かり易くて楽しくてと、私達との学習を始めるまで学習に身が入らなかったのを先生のせいにしては行けないとは言ってたけど、彼女も教師に問題が有ったと感じてるのは間違い無いわね。」
「次郎兄ちゃんは、芸人を名乗っていても全然面白くない人が大勢いて、その中で本当にトークの上手い一握りだけが活躍してるという現状を考えると、教師の資格を持ってる人が大勢いても、教え方が上手く生徒に人気の有る教師ばかりでは無いというのも仕方が無いと話してたよ。」
「学校では、やたら平等とか公平とかを強調するけど、どの先生の授業を受けるかで差が付くとしたら、全然公平ではないわね。」
「ネットの授業は質問がしにくくは有るけど、先生たちは僕らがどこに疑問を抱くか把握してるのか、自然と頭に入るからな。」
「中学の授業がつまらなくなったとか?」
「それは仕方ないと諦めてる、ただでさえ理解力のない子が、受けたくもない授業を受けさせられているのだから。」
「そうよね、授業の中で生徒が興味を持てる話を出来る先生って…、出来ても毎回とは行かないみたい、芸人のトークでも波が有ったりするって次郎兄ちゃんが話してた…、ねえ、次郎兄ちゃんって芸人を目指したりしてないよね?」
「どうかな、芸人やお笑いの話はよくするけど…。」
「文化祭の時は微妙だったでしょ。」
「漫才か…、高校の文化祭だから盛り上げて貰えたけど…。」
「高校生バトルで解説して下さる先生方と、学校の先生を比べると、トークの力って大切だと思う、次郎兄ちゃんがそこを考えているのなら頼もしいよね。」
「そっか、お姉ちゃんは文章で人に伝える事を考え、兄ちゃんは言葉で伝える事を考えているのかな。」
「三郎は自分の考えを人に伝えられる?」
「どうかな…、大切な事だとは思うけど…、言われてみると自信ないかも、先生みたいには話せそうにないね。」
「学校の授業では当てられて応えたりしてるけど…、将来、仕事の場で人に何か伝える機会は普通に有るでしょ、そう考えると文章にしても話すにしても、人に伝える能力って学校教育の中で軽視されていると思わない?」
「高校生バトルの事務局に…、そうだな、作文コンテストや、え~っとスピーチのコンテストとか提案してみる?」
「そうね、先回の提案には喜んで頂けて、どんどん提案して欲しいって返事が来たから、出せば先生方の意見を教えて下さるかも、私にとっても私達の意見を上手く伝えられるかのトレーニングになるわね。」
「ただ…、大人の考えるテーマだと真面目なものに偏ると思うのだけど。」
「うん、その辺りを強調してみる、中高生が興味を持ち易いテーマでないと盛り上がらない、校則の問題とかなら興味が持たれるかも知れないけど、普通に楽しい話でも良いと思う。」
「次郎兄ちゃんが高校生だったら漫才でも披露したくなるのだろうけど、そういうのも必要だよね。」
nice!(10)  コメント(0) 

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。