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バトル-14 [高校生バトル-02]

「真子ちゃん、三郎、計算バトルのベータ版が有るのだけど取り組んでくれない?」
「またもベータ版か、最近多くない?」
「高校生バトルの構築には大勢の人が取り組んでいるからね。
 うちは仲良し中学生がバトル基礎で成果を上げてると報告して有るからベータ版のテスト依頼が多いのよ、私が結果報告を自分のトレーニングとして積極的に書いてることも有るのだけど。」
「春子さんは文章を書く仕事を目指しているのでしたね。」
「今回のはどんな感じ?」
「対コンピューターモードとネット対戦モードが有って、その対戦モードを試して欲しいって、特に得点配分のバランスについての意見を聞かせて欲しいそうなの。」
「どういうバトルなのです?」
「まず互いに計算問題を作成したら、その答えを入力。
 自分の作った問題に不正解ならマイナス、正解したらポイントを得ると同時に相手の画面にその問題が表示される。
 自分の問題作成を終えたタイミングで相手の問題を解く。
 問題作成を終えた時点で相手からの問題が届いてなかったら、次の問題作成に入る。
 問題の範囲はスタート前に相談という事になるわね。」
「確かに、問題作成に対するポイントと問題を解いてのポイントをゲームとして面白くするにはバランスが微妙になりそうですね。」
「う~ん、問題のレベルをAIを使って判定させるってどうかな、それによってポイントを決めるとか。」
「そうね、簡単な問題と難しい問題が同じポイントでは面白くないかも、でもまずはやってみようよ。」
「ふふ、真子ちゃんの弱点を突く問題を考えようかな。」
「あっ、そうか弱点を突く問題なら、そのまま苦手克服に繋がるのね、春子さん、準備は?」
「簡単よ、まずは…。」

「負けた~、真子ちゃんの苦手そうな問題を作ったつもりなのにあっさり解かれて…。」
「ふふ、それに動揺して、自分の作った問題を間違えてはね、このマイナスポイントの大きさには納得でしょ。
 でも、やはり難しくても簡単でもポイントが同じと言うのは…、作ったり解いたりする時間だって違うのだから、バランスを取るのが難しいわね。」
「AIを導入するとコストがかさむのかな。」
「三郎、コスト面は私達が心配しなくて良いのよ、やってみた感想はどう?」
「良いと思う、結果を利用して自分のレベルに近い相手をネット上で見つけられるシステムにするのでしょ。
 小学生でも使えるし、自分で問題を作ると言うのは式の仕組みを確認出来て良いと思う。」
「真子ちゃんに負けて悔しかったとは言わないのね。」
「はは、勝った時の笑顔は負けた悔しさを忘れさせてくれるから。」
「真子ちゃんが負けた時は?」
「悔しそうな表情が可愛いから全力で倒しに行くのだけど。」
「はいはい、ラブラブなのね。
 じゃあ、二回戦は連立方程式縛りでやってみる?」
「うん、問題作成が難しくなるのかな…、文章題とかでも勝負出来たら面白くなるかもだけど、問題作成に時間が掛かるか…。」
「そうね、実現出来たら国語の力も上がりそうだけど、採点が難しいのよね。」
「上級者のバトルでも採点に時間が掛かって、その場で結果発表して貰えないのがまどろっこしかったわ、AIの技術もそこまでには至ってないのでしょうね。」
「お姉ちゃん、数学の文章問題作成コンテストってどうかな?」
「あっ、そうね、バトルではなくコンテストなら結果がすぐに出なくても良いし、じっくり解いて良い作品に投票としても、三郎、高校生バトルの事務局に提案しておくね。」
「文章を読んで数学の問題を解く、読解力を高める事にも繋がりそうな問題を作ってみたいわ。」
「じゃあサンプル問題を二人で考えてくれる?」
「おっけい、真子ちゃん、読み物としても面白いのを考えようよ。」
「うん。」
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