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バトル-12 [高校生バトル-02]

「真子ちゃんお待たせ、今日は生物に関するバトル基礎のベータ版、高校の学習範囲がそれなりに有るみたいだけど大丈夫?」
「今回は遺伝が中心でしょ、三郎くんに負けない様に少し予習しておいたから油断しないでね。」
「うん、準備は?」
「直ぐに始められる様にして有るわよ。」
「じゃあ…。」

「終了~。」
「ねえ、結構難しくなかった?」
「さすがに中学の理科とは違うね、結果は?」
「えっと…、二千三百五十六人中、七百四十九位。」
「あ~、負けた~、僕は八百十五位だよ。」
「えっへん、じゃあ一緒に見直しましょ。」
「うん…。」
「あ~、似た様なとこ間違えてたね。」
「調べてみようか。」
「ええ…。」

「遺伝って不思議よね、お姉ちゃんと私が同じ両親から生まれたとは思えないもの。」
「そうかな、結構似てると思うけど。」
「え~、どこが?」
「元気なとことか。」
「違うとこは?」
「変に比べると失礼になるかも。」
「そういう優しさは、三郎くんと春子さんの共通点ね。」
「そうかな、今日はお姉ちゃんから何か言われてたのでしょ、顔を赤くする様な事を。」
「うん、言われた。」
「お姉ちゃんは優しいのだけど、たまに…、ごめんね。」
「全然気にしてないし、春子さんと三郎くんのお蔭で学年順位がかなり上がったのよ。」
「じゃあ、お姉ちゃん達の高校に合格出来そうなの?」
「多分ね、都会だと高校の選択肢が多くて、春子さんとうちのお姉ちゃんや私が同じ高校に進学なんて有り得ないって聞いたけど。」
「学歴に拘る人は高校から県外の高校へ行く人もいるそうだけど、うちは兄貴達もお姉ちゃんと同じ高校、大学は二人とも東京だけどね。」
「春子さんは三郎くんと離れたくないから大学も県内を考えているのでしょ?」
「はは、理由は怪しいけど…、地方で暮らしていても都会に負けない学習環境という事を考えていてね、高校生バトルに興味を持ったのもその関係なんだよ。」
「へ~、大学進学とか全然分かってないけど…。」
「真子ちゃんは将来の事考えてる?」
「そうね…、私は…、って、三郎くんはどうなのよ。」
「まだ全然考えて無い、兄貴達も焦る必要は無いって言ってくれてるし。」
「そうよね、高校生になってからで良いでしょ、まあ、高二になっても姉貴は何にも考えてなさそうだけど。」
「はは、真子ちゃんは考えてるんだ。」
「勿論よ、具体的な事はまだだけど、好きな人と一緒に暮らせたらとか…。」
「彼氏とかいるの?」
「えっと~、その~、三郎くん次第…、私は、その…、彼女にとは思えなくても今まで通りでいて欲しいのだけど…。」
「えっと…、僕と付き合って下さいって言えば良いのかな…。」
「う、うん、大好きです。」
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