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バトル-02 [高校生バトル-01]

「高校生数学バトル~!
 全国の高校生の皆さん、高校生バトルファンの皆さん、お待たせしました。
 いよいよ数学バトルA級決勝大会の開幕です。
 解説は馬田大学教育学部の鹿田但夫教授、実況は私、蝶田花男でお送りします。
 鹿田先生、ついに高校生数学バトルの頂点を決める日がやって来ましたね。」
「はい、B級やC級以下の決勝バトルも見ものでしたが、何と言っても問題のレベルが違いますので楽しみです。」
「では、試合開始に先立ちまして、高校生数学バトルの仕組みを改めて紹介させて頂きます。
 参加資格は高校生以下の児童生徒、各種予選大会を経て様々な決勝大会が繰り広げられて来ました。
 先生、随分バラエティーに富んだ大会が行われて来ましたがその意図はどの様な事だったのでしょう。」
「そうですね、より多くの人に参加して頂けるように企画した訳ですが、各決勝大会の映像がそのまま学習教材としても役に立つ事を意識しています。」
「それでは少しずつ、まずは総合A級~総合C級ですが。」
「総合クラスはそのまま大学入試を意識した内容で戦って貰って来ました。
 A級は偏差値の高い国立大学を基準に、B級は名門私立を意識し、C級は学生数の多い人気私大レベルと考えて下さい。
 どれも大学入試の範囲になりますので、基本的には高校三年生で入試に向けての準備が進んでいる人がメインの対象となっています。
 皆さんご存じの通り、B級C級の決勝大会には小学生中学生も進み皆さんの応援を受けていましたが、A級の決勝では高校二年生の三人以外は高校三年年生という勝負になっています。
 単元クラスD級は、三角関数、微分積分など単元別問題をそれぞれ上級中級下級と言った形に分け予選と決勝大会を開きました。」
「高校内容ですが各単元の下級には中学生の参加が多かったですね。」
「ええ、次回は中級や上級でも中学生の参加が見られるかも知れません。
 チャレンジクラスE級F級は数学が苦手な人達向けのバトル、中学生以下の参加を認めず一次予選の結果で実力の近い人毎に分けられ二次予選、決勝大会と進め、そのチャレンジの様子を分かり易い解説付きで展開して来た事で、視聴者の方からも数学が分かる様になったという声が届いています。」
「先生、学力的には劣る人にも機会の場を設けた訳ですが、それは企画当初から考えていた事なのでしょうか。」
「はい、学校の授業とは違う学習の場としても、この数学バトルは意義の有る活動だと考えています。」
「我々はモニター越しに選手が回答を進めて行く様を見て来た訳ですが、ドラマも有りましたね。」
「最後の見直しで誤りに気付きギリギリで逆転、時間勝負を意識し過ぎてのミス、選手達は上位選手の現時点での得点のみが知らされ、そこでの自己判断が勝敗を左右する事も有り、孤独な闘いをどう制するか、ここまで白熱したバトルが多く見られました。」
「今回は総合A級という事ですが、見どころはどこでしょう。」
「何と言っても難問にどう立ち向かうか、それと記述問題ですね、そこで本当の実力が問われます。」
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