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鈴木正信-04 [F組三国志-07]

 民度か、省吾さまは学校の成績が悪くても、人として素晴らしい人がいるし、その逆もと話してた。
 高学歴で地位や名誉の有る人でも違法行為をするし、社会の為に働く事が前提の国会議員が党利党略私利私欲の為に頑張っているのはどうかとも…。

「省吾リーダー、ここから人の民度を上げるのは、今の世の中を見回すと難しい事の様に思えるのですが。」
「それでも、人を育てる教育を推し進めて行けば変わって行くと考えています。
 より良い社会を形成する為には、まず集団と個人の関係を学習して行く必要が有ります。
 いじめで自己の優位性を確認している子がいるとしたら、それはその様な環境を大人が作り出しているからです。
 教育と言えば知力を重視しがちですが、より良い社会人を目指して人間性を伸ばす教育をしていれば、いじめは起こりにくくなる筈、いじめが起きていると言う事はそれが出来ていないのです。
 いじめる側に寄り添ってその子の環境を考えてあげるとか出来れば、でも今の教師は無駄な評価作業などに時間を取られ、人を育てるという観点に立ててない人が少なく無いみたいです。」
「チーム赤澤として、教育改革を考えておられるという事でしょうか?」
「そうですね、人が変わらないと社会は良い方向へ向かって行かないと考えています。
 ここで学力は関係有りません。
 人として、内面の恰好良さを重視する教育システムを構築したいですね。」
「学力を軽視しても大丈夫ですか?」
「軽視はしませんが、学ぶことに対してもっと自由で良いと思います、学校のカリキュラムに合わない子が大勢いるのですから。
 今のカリキュラムは、どんな職業を選択しても問題ないようにと組まれているのでしょうが、中学高校生ぐらいになれば色々見えて来ます。
 将来の職業を意識している人もいるでしょう。
 大学への進学を考えて無い人に対して、なぜこのカリキュラムなのかを論理的に説明出来る教師はどれ程いるのでしょう。
 今までがそうだったから、では全く論理的では有りません…。」

 省吾リーダーの話は初めて聞いた内容ではなく…。
 自分は親や教師に言われるがまま真面目に学習と向き合って来た、だが学校の成績は良くても実際には何も考えて来なかったのではないかと思い始めている。
 大人になる、社会人となって責任ある立場になって行く、例え会社で出世が出来なかったとしても、結婚し子どもが出来れば責任ある立場になる訳で。
 社会の中で自分はどんな仕事をし、どんな立場で…、自分には何が出来るのか。
 F組の仲間とも話し合う中で、自分の中の価値観が変わり始め、大人しくて真面目なだけの自分、大した目標を持っていなかった自分に気付かされて…。
 高校生の自分にも出来ることが有るのではと思い始めてはいるが、考える事が多過ぎ、尚且つ学校の学習とは違い明確な答えの無い問題も多い。
 由香さんは、児童養護施設でのボランティアを通して学校だけが学ぶ場ではないと痛感したそうだが。
 やはり自分も森と一緒に…、う~ん、由香さんもボランティアを続けるのかな…。
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