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市民政党-06 [ネット社会の]

「ねえ、ここまで話しを聞いても、政党をリアルに立ち上げるイメージが全然湧いて来ないのだけど。」
「うっ、そう言われてしまうと、確かに魅力的な党首は見つかりそうにないし、ネット上に政党サイトを立ち上げるにしても、金も…、当然人材もいないからな…。」
「結局は夢物語なのね、既存の政党に頑張って貰ったら?」
「それを考え始めると絶望的な気分になるのだよ。
 政治家にだってまともな人は沢山いるのだろうが、今の政治システムではね。
 ネット社会の危うさも現実のものになって来てるし。」
「危うさ?」
「大勢の勘違いしている人が集まって、大きな誤解を生みだし、まともに働いてる人が迷惑するとか。
 誰でも発言し易い社会になった事で、論理的な裏付けのない感覚的な批判が普通に広がる社会なってしまったと言える。
 熱くなって批判する事で満足感を得てる人達は、冷静で論理的な指摘を無視し、自己主張を繰り返すからな。」
「デマのお蔭で迷惑を受けた人の話は時々出て来るわね。」
「中身の無い人が選挙に立候補し、イメージだけで票を集めるのも同じ事だと思う。
 ネット社会になって無くても同じかも知れないが、選挙では優秀な人でも知名度が高いだけの人に負けてしまう。
 有権者は耳障りの良い言葉に乗せられ、実は大した事を言ってないと気付かない。」
「弁舌軽やかに人を説得するのが政治家でしょ?」
「だが内容が伴わないとね。
 支持政党の無い人が多い今、投票したくなる人がいないのだけど、絶対当選させたくない人はいるじゃないか、そんな理由で仕方なく妥協して投票した人が思ってた以上に駄目だったりするから、政治を諦めてしまう、でも、日本の将来を考えたら…。」
「ちょっと~、暗くなるでしょ。」
「そう言われてもだな、今の社会環境では、まともな人は立候補しようと思わなくなって行くのではないかな。
 有名人は週刊誌の記者に追い回されたり、ちょっとした事で非難されたりするだろ。」
「まともな人か…、選挙違反していそうな国会議員は、どうして国会議員になろうと思ったのかしら?」
「始めは真面目に考えていたのかも知れないが…、自分の欲に忠実なのだろう。」
「リアルな政治家を考えた時、私利私欲でなく本当に社会の為に働こうと考える人が立候補しにくい、としたら、理想的な党を立ち上げるなんて不可能という事なのね。」
「いやそんな結論は…、う~ん、真面目に考えたら、取り敢えず妥協して自民党議員を目指すことになるのかな、そこで当選出来たとしても、党内の力関係で埋没か…。」
「余程の実績が無いとそうなるのかな、でも実績の有る人は国会議員を目指さないという事でしょ。
 考え始めるときりが無いけど、暗くなる一方だわ。」
「仰る通りで…、リアルは諦めて夢物語に戻るとするか。」
「高校一年生の天才ね、結局そういう一般人を越える存在が出て来ないと大きな改革は無理なのでしょうね。」
「と言う事で次回はチーム赤澤設立総会の続きです。」
「えっ、誰に話してるの?」
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