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谷口あやか-05 [F組三国志-06]

 省吾さまの話が終わり…。

「この後はプロジェクトについての簡単な説明となりますが、時間の関係も有りますので一度に舞台に上がって頂きます、みなさん、どうぞ。」

 なんか色々な人たちが出て来た。
 大学生と大人が半々なのかな…。

「まず始めは、本日のチーム設立総会発案者でもあります、この大学の総長、堀中瀬十郎先生です。」
「おはようございます、堀中です。
 淀んだ状態の日本、その濁った泥沼に赤澤省吾という一石を投ずる。
 それを手伝わさせて頂く為にメンバーに加えさせて頂きました。
 これから、どんな波紋が広がるか、ワクワクしています。
 本学と致しましても大学改革の一環と捉えると共に地域との結びつきを強めながら取り組んで行きたいと…。」

「有難うございました、続きまして、株式会社嶋製作所、嶋誠一社長とプロジェクト嶋のチーフ片桐健二さんです。」
「はじめまして、嶋です。
 プロジェクト嶋では、まず就職前の学生さんに実際の会社、現場を体験して貰うことを考えていますが、従来のインターンシップとは形を変え、中小企業の活性化も視野に入れています。
 省吾リーダーからは、学校では学べないことを私達が教えるだけでなく、学生という視点から企業にとってプラスになる考えも拾って欲しいと言われています。
 知り合いの会社にも声をかけ、職種、業種ともに広げて行けたらと考えています。
 また、地元企業を中心に企業間の交流ということも目論見…。」

「片桐です、プロジェクトチーフとして嶋社長とタッグを組み、地元中小企業の活性化を視野に入れ取り組んで行ます。
 夏休みから今日まで、決して調査期間が充分だった訳では在りませんが、調査活動を通して学生をバイトとして雇って貰ったりしながら、すでに動き始めています。
 大企業だけが就職先じゃないということを皆さんに知って欲しいと考えていまして…。」

「次はプロジェクト梶田、梶田社長とプロジェクトチーフ高山剛さんです。」
「梶田です、娘が省吾リーダーと同級生だったおかげで、我が社の危機を乗り越える目途が立ちました、これからは高山チーフ達の力も借り、安定させ、チーム赤澤に貢献出来るような会社にして行きたいと考えています。」
「高山です、チーム赤澤発起人の一人というか、省吾リーダーを口説いた張本人を自覚していますが、やろうよって話してたのは六月のことで、この会場が満席になる様な状況は思ってもいませんでした。
 ここまで自分達も動きましたが、やはり省吾リーダーの力、魅力は凄いと思います。
 嶋社長とは、中小企業を活性化させ、省吾リーダー中心にこの国を変えようと…。」

「続いて、株式会社設立プロジェクトチーフ安中伸一さんと、プロジェクトSチーフの髙尾和彦さんです。」
「安中です、株式会社設立の準備は順調に進んでいます。
 設立までの流れなど、全てネットで公開して行きますので興味のある方は参考にして下さい。
 先ほどリーダーからは資本金六億という話しが出ていましたが、この総会開会前に出資を申し出て下さる方が複数みえまして、資本金十億も可能となっています。
 この額を充分生かすべく、起業を意識した相談を始めています。
 また後継者がいなくて廃業を考えている小企業を子会社化しチーム赤澤で盛り立てて行くという案も出ています。
 残したい技術を工房プロジェクトに絡めて守り…。」

「高尾です、株式会社第一弾の事業は、先ほどリーダーから紹介の有りました、CDとレコードの制作販売で、プロジェクトSとして動き始めています。
 CDだけならそれほど問題は無かったのですが、レコードもとなり緊張しました、でも逆に面白そうだと参加してくれるメンバーが増えて盛り上がっています。
 株式会社の名称は未定ですので皆さんから案を頂けたらと思い…。」

「次は卒論プロジェクトのチーフ、畠山道雄さんです。」
「畠山です、卒論プロジェクトは大学の卒論や卒業研究を見直して貰うことを目標にしています。
 今までは、卒業の為の卒論、卒業研究という意味合いが強かったと思います。
 しかし、多くの時間と労力をを費やしての研究ならば、より世の役に立つ研究に出来ないかと考えていまして、そこをどう提案して行くか検討しています。
 ここまで発表のあったプロジェクトも卒論テーマとして取り組むことを前提に参加して貰えたらと思っています。
 この後紹介されるプロジェクトも、チーム赤澤内での共同研究という形でまとめ整理し、より実践的な研究、場合によっては学生の卒論がそのまま社会貢献に繋がるということを目指しています。
 省吾リーダーから、社会の役に立つ研究なら卒論により身が入るのでは、とういう言葉を頂き発足させたプロジェクト、分野を問いませんのでよろしくお願いします。」
「次はネクスト・キャビネットプロジェクトのチーフ飯山智慧さんです。」
「我々の目標は、ずばり政治を変えることです。
 きちんとした調査研究もなく、政治家の思いつきで作られたような政策、その結果は?
 政治家の人気取りのために行われているようなバラマキ政策。
 党利党略私利私欲の政治家たち。
 政治をあきらめかけてる大人たち、無関心な若者たち。
 政治に興味のあった私も正直言って白けていました。
 でも省吾リーダーから、今まで大人達が作ってきた枠組みに囚われない心で、明日の日本を考えて行こう、という言葉とともに色々な提案を頂きまして、明日の日本を作っていくのは自分達なのだと思う様になりました。
 すぐには無理でも、省吾リーダーには総理大臣になって頂いてこの国を引っ張って頂けたらと思っています。」
「続いて、法律研究プロジェクトチーフ、半山良一さんです。」
「半山です、法律研究プロジェクトは、立法、司法の改革を考え、現行の法律全部を見直し作り直すぐらいの気持ちでスタートしました。
 膨大な量の法律をいかに分かり易くするかを目標にしています。
 他のプロジェクト同様、大学を超えての協力が始まっていまして、我々が卒論の形で検討した法案が、実際に国会の場で承認されることを視野に動き始めています。」
「続いて、組織…。」

 うわ~、まだあるの、すごくテンポ良く簡潔に説明して貰ってるけど、政治、経済…、それから…。
 みなさん、真面目に明日の日本を考えているんだ。
 私なんか、場違いな気がしてきたけど…。
 でも、うん、私もチーム赤澤のメンバーとして何か…、ボランティアでは感謝されたのだから。
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