SSブログ

九月入学-01 [このブログのこと-03]

「ねえ、九月入学が話題になってるけどどう考えてるの、学校の制度改革はテーマの一つなのでしょ?」
「コロナのどさくさに紛れて表面化したが単純な話ではないだろ、亜紀は問題点を把握出来てるのか?」
「私はそんなに気にしてないけど、甥の小学校入学に影響が有りそうなのよ。」
「そうか、まず大前提として理解しておいて欲しいことに、政治家の皆さんは現場の都合なんて考えて無いという事が有る。」
「どういう事?」
「今回のコロナに関する動きでも、保健所や厚生労働省の職員の人数を考えてない発言が多数有ったと思わないか?」
「あっ、現場って、そういうことか…。
 限られた人数で慣れない作業に当たって苦労している人達の実情を考えて無い様な…。」
「さも素晴らしい意見だと胸を張って発言している人達は、それを実現させる為にどれだけの労力が掛かるのか全く考えてなくてね。
 小さな自治体ならいざ知らず、全国規模でやろうとすると大変なんだ。」
「そうよね、余計な仕事が増えて公務員が混乱、時間が掛かったりミスしたり。」
「マスコミもだけどね、言論の自由を良いことに憶測だけで人や会社を貶める様な発言をしてる元官僚だとか、結論有きで発言を勝手に捻じ曲げてみたりとかしながら、現場で働いてる役所の人達の苦労を感じるだけの能力の無い人達が、適当に無責任な発言をしているのが現実なんだよ。」
「うん、私も沢山調べた訳ではないけど、マスク不足の中、苦労して国がマスクを調達したら、多数の不良品、でも、無意味に叩かれたユースビオだけは不良品が無かったとか、会社の規模に関係なく良い製品を納入した企業が憶測だけで非難されてたでしょ。」
「ああ、そんなことを数え始めたら切りが無いという悲しい現実を踏まえて、九月入学問題を考えてみる訳だが、学校関連の現場にとって、コロナ問題で右往左往してる最中にいきなり九月入学に変更しますと言われたら大変だと思わないか?」
「そうね、オンライン授業に取り組み始めたり、学校再開後のスケジュールを練ったりとかで。」
「では九月入学のメリットってなんだ?」
「えっと…、コロナで休校が続いた学習日程の調整と…、国際標準に合わせるとかかしら。」
「では、デメリットは?」
「現場の混乱でしょ。」
「ああ、混乱を最低限にと考えると、現行通りの年齢基準のまま九月入学、とすると小学校への入学年齢が国際標準からかなり遅くなるらしい。
 だからと言って年齢基準を変更したら、いきなり小学一年生が増える、それを調整しようとしたら教師と教室が確実に不足するだろうな。」
「なら、中学以降は問題無いってことになるの?」
「う~ん、何が問題なのかは人の価値観によって異なるからな、進学や就職関係で混乱しそうだ。」
「制度を変えるって簡単な事ではないのね。」
「まあな、柔軟な発想を受け入れられない人が多い、それこそが今の学校制度が生み出した問題でも有るのだがね。
 亜紀なら九月入学問題にどんな答えを出す?」
「そうね…。」
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。