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ネット社会の可能性-01 [ネット社会の]

「なあ亜紀、コロナの関係で学校の再開もままらない状況みたいだが学習はどうしてる?」
「普通にやってるわよ、元々学校の授業を必要としない自学自習型の学習を、親のアドバイスで中学生の頃に確立してたから。」
「そうなんだ、かえって効率が良くなったとか?」
「まあね、魅力的な先生の授業を受けられないのは残念だけど、学校に関係する無駄な時間が減ったおかげで一歩踏み込んだ学習が出来てるわ。」
「学校のオンライン授業はどうなってる?」
「少し実験的に始まったってとこよ、先生方も試行錯誤されてる段階だと思う。」
「大変そうだな。
 でも、この機会に学習そのものの見直しがなされても良いと思わないか?」
「うん、過疎地でも高度な教育を受けられる通信教育とかを考えていたのでしょ。
 他に案とか有るの?」
「ああ、予備校では、すでにオンライン授業が普通に行われているじゃないか。
 それなら、誰でもアクセス出来るオンライン授業というか、授業をコンテンツとして充実させたらどうだ?」
「う~ん、そのメリットは?」
「能力別や好き嫌いで教師を選べたら、学習に取り組む姿勢が向上するだろ?」
「そうね、高校の場合、膨大な人数の教師が不要になりそうだけど。」
「そこまでは難しいだろう、授業映像だけでは足りない所を補助して貰うとか、授業映像を元にしたオンライン授業とかが必要な生徒も多いと思う。
 亜紀とは違い、授業に対して受け身だけの子は少なくないだろ。
 それと学校教育は学力だけではない、人としての成長を考えるアドバイスや就職に対する支援も必要だからな。」
「定期テストとかはどうするの?」
「自分で選択するレベル別全国統一試験を実施、まあ、不正対策は大変だろうけど、それに合わせて出席日数によらない単位制を推奨するね。」
「実力主義?」
「現状では、本人にとって確実に無意味な授業の場にいる事が、卒業に必要な条件ってどうかと思う。
 卒業したと言う肩書を重視し過ぎて、その学校で成長したのかどうかという側面が大学受験でしか反映されていない。
 その辺りがとてつもなく無駄な気がしている。
 大学の講義だってオンラインで自由に見る事が出来たら、意欲と力の有る高校生はどんどん上の知識に触れる事が出来る。
 学校の在り方をもっと自由にし、受験の為だけの学習時間を減らして欲しいと思うのだよ。」
「大学受験の意味が薄れそうね。」
「それを糧に頑張ってる人はいるだろうが、違う形を模索してみても良い。
 例えば、大学の研究室が高い能力を持ち合わせている小中高校生を受け入れて共に研究するとかね。
 決して多くはないが、大学生を越える知識を持ち意欲の有る子ども達の存在が大学生に刺激を与えると思うんだ。
 飛び級制度で彼等を大学生としなくても、地方に住む小学生でも高度な研究の場に参加出来る、そんなシステムが有ったらと思ってね。」
「そうね、興味の有る事に関しては私でも小中学校の授業はバカバカしく思えたわ。
 でも、逆に優秀ではない子に対してはどうなの?」
「そうだな、己を知る機会を通して、自分の将来を考える場を作って行くべきだと思うかな。」
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