平岩周-03 [F組三国志-02]
あっ、もう十二時か、集中してたら、あっ、という間だった。
分かって来ると数学も面白いもんだ。
なんか入学してからの分を一気にやった気がするけど、省吾も親父さんも教えるのうまいな。
数学の先生なんて何言ってるのかさっぱり解かんないのに。
「みんなお疲れ、今日の学習時間はここまでだよ。」
「有難う御座いました。」
「お父さまも、有難う御座いました。」
「どういたしまして、でも、さすがだな、省吾。」
「でしょ。」
「どういうことです?」
「中学の時も勉強会をやったことが有ってね。」
「そっか。」
「その時も学校の成績関係なくだったのだけど、さすがにピンキリでさ。」
「今日のメンバーは教え易かったね、みんな優秀だよ。」
「へへ、数学の小テストに苦しめられていたのですけどね。」
「ははは。」
「それにしても、省吾さんもお父さまも教えるのが上手くてすごいです。
学校の数学の先生なんて…。」
「有難う、まあ、私は教えることのプロだからね。
省吾にも小さい頃から教える時のポイントとか仕込んできたし。」
「なるほど。」
「さ、じゃあ昼飯にしようぜ。」
「ご飯は何?」
「まあ無難にカレーにしといたけど、どうかな?
辛いのが良いとか、甘いのがってリクエストがあれば調整出来るからね。」
「私、手伝うわ。」
「私も。」
あっ、女の子、みんな連れて行っちゃった。
省吾、独り占めかよ…。
「で、あの美咲って子が省吾の彼女なのかい?」
「あっ、分かりましたか?」
「君たち気を使い過ぎてないか?」
「え? 特には…。」
「省吾が美咲さんに説明してる時だけは、誰も省吾に声を掛けないで、私の所だったろ。」
「はは、勉強に夢中で、他の連中の行動まで見てませんでした。」
「で、どうなんだい?」
「俺は応援してます。
省吾、省吾くんにはすごく感謝してるのです。
数学を教えて貰ってるだけではなくて、学校が楽しくなりました。
そのきっかけをくれたのが美咲だったのです。
まあ、それを利用して省吾が上手くやったという事なのですけどね。」
「ははは、そうかそうか、哲平くんの話しは省吾からもよく聞くよ。
さっぱりしたスポーツマンで、一緒にいると安心するって。」
「はは、照れます。」
「は~い、お待たせ~。」
「おっ、うまそうなにおいだ。」
「沢山食べてな。」
「みんなオッケー?」
「あっ、それは静ちゃんの激辛だから危険よ。」
「えっ?」
「こっちが平岩くんの普通の辛口、はいどうぞ。」
「あ、有難う。」
「あっ、スプーンが足りなかった。」
「省吾、私、取ってくるわ。」
「おお、頼む。」
「あのさ、省吾…、ふふ、なんでもないわよ。」
「なんだよ、麻里子。」
「麻里子、隠さなくても、もうお父上にばれてるよ。」
「はは、な~んだ、哲平がばらしちゃったの?」
「え~!」
「いやいや皆さんの様子を見ていたらね。
省吾、いい友達を持ったな。」
「それは否定しないけど…。」
「はいスプーンないの誰?」
「美咲、お父さまよ。」
「はい、お父さま、どうぞ。」
「美咲、お母さまにはご挨拶したの?」
「えっ?」
「美咲さん、省吾の母です、改めてよろしくね。」
「は、はい、よろしくお願いします、お母さま。」
「母さんまで悪のりしすぎだよ~!」
「で、お式は何時?」
「えっ? お式…? あ~、やっだ~! はずかし~、お父さま、お母さまなんて、ご、ごめんなさい失礼しました。」
「ははは、気付くの遅すぎ。」
「私は構わんがね。」
「私もよ、息子の嫁にはもったいないかしら。」
「ははは。」
ははは、楽し~、でも、うらやましくもあるな。
良い友達か。
俺の友達…。
分かって来ると数学も面白いもんだ。
なんか入学してからの分を一気にやった気がするけど、省吾も親父さんも教えるのうまいな。
数学の先生なんて何言ってるのかさっぱり解かんないのに。
「みんなお疲れ、今日の学習時間はここまでだよ。」
「有難う御座いました。」
「お父さまも、有難う御座いました。」
「どういたしまして、でも、さすがだな、省吾。」
「でしょ。」
「どういうことです?」
「中学の時も勉強会をやったことが有ってね。」
「そっか。」
「その時も学校の成績関係なくだったのだけど、さすがにピンキリでさ。」
「今日のメンバーは教え易かったね、みんな優秀だよ。」
「へへ、数学の小テストに苦しめられていたのですけどね。」
「ははは。」
「それにしても、省吾さんもお父さまも教えるのが上手くてすごいです。
学校の数学の先生なんて…。」
「有難う、まあ、私は教えることのプロだからね。
省吾にも小さい頃から教える時のポイントとか仕込んできたし。」
「なるほど。」
「さ、じゃあ昼飯にしようぜ。」
「ご飯は何?」
「まあ無難にカレーにしといたけど、どうかな?
辛いのが良いとか、甘いのがってリクエストがあれば調整出来るからね。」
「私、手伝うわ。」
「私も。」
あっ、女の子、みんな連れて行っちゃった。
省吾、独り占めかよ…。
「で、あの美咲って子が省吾の彼女なのかい?」
「あっ、分かりましたか?」
「君たち気を使い過ぎてないか?」
「え? 特には…。」
「省吾が美咲さんに説明してる時だけは、誰も省吾に声を掛けないで、私の所だったろ。」
「はは、勉強に夢中で、他の連中の行動まで見てませんでした。」
「で、どうなんだい?」
「俺は応援してます。
省吾、省吾くんにはすごく感謝してるのです。
数学を教えて貰ってるだけではなくて、学校が楽しくなりました。
そのきっかけをくれたのが美咲だったのです。
まあ、それを利用して省吾が上手くやったという事なのですけどね。」
「ははは、そうかそうか、哲平くんの話しは省吾からもよく聞くよ。
さっぱりしたスポーツマンで、一緒にいると安心するって。」
「はは、照れます。」
「は~い、お待たせ~。」
「おっ、うまそうなにおいだ。」
「沢山食べてな。」
「みんなオッケー?」
「あっ、それは静ちゃんの激辛だから危険よ。」
「えっ?」
「こっちが平岩くんの普通の辛口、はいどうぞ。」
「あ、有難う。」
「あっ、スプーンが足りなかった。」
「省吾、私、取ってくるわ。」
「おお、頼む。」
「あのさ、省吾…、ふふ、なんでもないわよ。」
「なんだよ、麻里子。」
「麻里子、隠さなくても、もうお父上にばれてるよ。」
「はは、な~んだ、哲平がばらしちゃったの?」
「え~!」
「いやいや皆さんの様子を見ていたらね。
省吾、いい友達を持ったな。」
「それは否定しないけど…。」
「はいスプーンないの誰?」
「美咲、お父さまよ。」
「はい、お父さま、どうぞ。」
「美咲、お母さまにはご挨拶したの?」
「えっ?」
「美咲さん、省吾の母です、改めてよろしくね。」
「は、はい、よろしくお願いします、お母さま。」
「母さんまで悪のりしすぎだよ~!」
「で、お式は何時?」
「えっ? お式…? あ~、やっだ~! はずかし~、お父さま、お母さまなんて、ご、ごめんなさい失礼しました。」
「ははは、気付くの遅すぎ。」
「私は構わんがね。」
「私もよ、息子の嫁にはもったいないかしら。」
「ははは。」
ははは、楽し~、でも、うらやましくもあるな。
良い友達か。
俺の友達…。
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