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振り返りながら-03 [このブログのこと-01]

「終わり方の失敗例は『権じいの村』だな。
十回を一括りにしてLentoよりはまとまった形に出来たのだけど、エピローグの頃、有り得ない話の最期は主人公が暗殺される様なイメージしか湧いて来なくて挫折。
楽しく書きたいから嫌な出来事は起こしたくなかったんだ。」
「エピローグだけ四回で半端なのはそういう事か。
長編じゃないけど『ぽっぽのぴっぽ』は、その前に書いたのでしょ。」
「ああ、童話風だけど内容は大人向けのつもりで書いた。」
「十一回だけなら、このブログの中で一番まとまってると思ったわ。
テーマもはっきりしてるし。」
「有難う、『ぴっぽと』で失敗したのだけどね。
『ぽっぽのぴっぽ』だけ読んで、続編を読みたいと言ってくれた子がいたのだが、まともな続編が全く思い浮かばなくてね。」
「その辺りに限界が有るのか、で、その子って?」
「当時高校生だったかな、まあ君と同じくらい可愛い子だったよ。」
「はいはい。
それで『権じいの村』の切っ掛けは?」
「過疎の問題を研究した訳では無いのだけど、大学の研究室を一つの過疎地に集中させたら、過疎地の一つや二つ、簡単に賑やかに出来るのではないかと思い至ってね。
非現実的では有るのだけど、農学部の農場や土木、建築、老人福祉などの研究室が大学の垣根、学部の垣根を越えて協力したらなって。」
「現実的ではないのね。」
「まず、強いリーダーが必要なのだが…、実現出来たら学生達の視野が広がると思って書いていた。」
「教育関係はあちこちで出て来たわ。」
「まあ、主張したいことの数は多くないけど…、亜紀は進学希望なの?」
「地元の国立『化け猫亭』小夜さん達の母校が第一志望かな。
『化け猫亭』では実際の学校名が出て来ていて他とは違うと感じたのだけど。」
「あえて名古屋を出してみた、一応、全国的に名前が知られていそうな学校を中心にしたけどね。
そうそう、将棋の藤井聡太七段にもご登場して頂いたが、彼が中高一貫の私立高校に通ってるという勘違いをしばしば目にするんだ。」
「国立よね、名古屋大学教育学部附属高等学校。」
「うん、何か進学校とかいう文字も目にするが、あまりそういうイメージはなくてね。」
「誤解?」
「昔の話だから今は知らないが、そこの生徒と話した事が有ってな、教育学部の目的を考えたら、進学の為の学校では駄目だろ。」
「あっ、そうよね。」
「だから中学入試には抽選の要素が加味されていると聞いていたんだ。」
「頭が良いだけでは駄目なの?」
「運が有れば学力的に劣っていても合格出来るシステムだと、今はどうなのか分からないがね。」
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