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構築-08 [シトワイヤン-04]

パーティー翌日から安藤さん達が市民政党サイトに上げ始めた提案は党員達を活気づけることとなった。
その結果…。

「可能性は考えていたが、地方自治の問題が出始めたな。」
「大きく地方自治の問題と捉えて、国の課題として扱うのは良いけど…、市民政党若葉所属として町議会議員に立候補の可能性というのには、少しざわついているわね。」
「提案者自身も先の話だとしてるが、議員のなり手がいなくなりつつ有る過疎地の話だろ、若者が移住し立候補したら確実に当選するみたいだな。」
「そうね、康太が過疎地の町長に当選したら、康太目当ての女性が押しかけ町が盛り上がるんじゃない?」
「はは、それはないよ、まだ被選挙権すらないのだからな、でも、お年寄りばかりの地方自治体というのは考えさせられた。」
「都会に住む者が口出しして良いのかしら。」
「過疎の問題は過疎地に住む人には解決出来ないと思うよ、高齢化が進んでいるから限界集落になって廃村、寂しいけど誰も困らないのも事実だろ。」
「えっ、困らないの?」
「人の住まない土地が少し増えるだけさ、出生率が下がっても大都市圏の人口は増えてるだろ。
国のバランスを考えたら、人口減少が進む地方都市の活性化が重要だと思うよ。」
「市民政党を国政政党にするのはハードルが高いですが、地域政党ならそれほどでもなさそうです、政党要件を満たす訳では有りませんので政治団体という扱いになります。」
「ねえ、バーチャル市民政党若葉は政治団体と呼べるの?」
「 政治目的の実現のために結成した組織です、立派な政治団体だと思います。」
「町長選挙に、党として公認候補を出馬させる事は可能だろうか?」
「今は、そのメリットがないですが、市民政党を大きく出来たら、可能性は否定できません。
党として公認を出すのに相応しい人物かどうかは、党員に判断して頂けば良い訳です。」
「費用は?」
「それも党員の判断です、本当に出馬させて当選させたいと言う人なら、党員の皆さんも応援して下さると思います。」
「そうだな、そんな人物が現れたらみんなで応援だ。
国政とはシステム内で分けて進めれば…、これからは検討テーマが恐ろしく増えそうだ、ベータ版のまま拡大を考えた方が良いかもな。」
「ああ、本格運用を謳ってから修正が続いたのでは信頼を失いかねない、これは運営サイドからアナウンスすべきことだと思うね。」
「今の状況、今後の展開をまとめた上で、ベータ版参加党員の拡大を党員にお願いするわ、SNSを利用した党員拡大をお願いし始めても良いのよね。」
「そうだな、地方自治関連をシステムに組み込み、党員が増えても不具合がないと確認出来たら、正式運用に移行して宣伝活動開始としよう。」
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