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神沢祐樹-146 [高校生会議2-23]

「なかなか大きな会場だね。」
「祐樹さま、千恵が迎えに来ましたよ。」

「お疲れさまです、祐樹くん、絵美、すでに盛り上がってるからよろしくね。」
「よろしくって?」
「会場は二人のファンばかりなの、岩崎高校生会議の交流会がLENTOファンクラブの交流会になってしまったぐらいにね。
私はあなた達の友達という事で質問攻めだったのよ、レギュラー番組の力は強いと改めて感じたわ。」
「それで、俺達のここでのスケジュールは組んでくれたの?」
「ええ、ただ熱気がすごくて、スムーズに行きそうにないの、御免ね。
グッズ販売トレーラーショップが凄く賑わっているし、LENTOファンクラブの集まりは二人の到着を待ちきれないと言う感じでね。
ほんとは、旅の途中でちょっと立ち寄るという感じの予定だったけど、LENTOファンのパワーは運営スタッフも想定してなかったそうなのよ。
出来れば少しファンサービスをして、その後は、ディベート会場の様子を見て一言、なんて流れを考えているのだけどどうかしら?」
「分かった、歌とトークの時間は持てるのかな?」
「ええ、舞台はLENTO最優先として有るから何時でも大丈夫、でも発声練習とか必要でしょ?」
「そうだな…、時間的な問題も有る…、会場の皆さんと一緒に発声練習する所から始めたら面白くないかな、その後、LENTOの歌を聴いて貰ったり一緒に歌ったり。」
「良いかも、スタートは何分後ぐらいにすれば良い?」
「絵美、どう?」
「それなら十分ぐらいで大丈夫です。」
「じゃあ、連絡入れるね、十分では会場の整理が出来ないだろうから、ゆっくり待ってて…。」

「わっ、まじで恰好良いじゃん!」
「ほんとに美形のカップル、CG説を流してた奴もいたけど…。」
「来て良かった~、生で見られただけでドキドキして来たわ…。」

「今日は、祐樹です。」
「絵美です、今日はLENTOにお時間を頂き有難う御座います。」
「うちのマネージャーが強引にねじ込んだそうで、運営の方に申し訳ないです、御免なさい。」
「お詫びに歌をという事になったのですが、私達は到着したばかりで準備が出来ていません。
今から、喉を温めて行きたいのですが宜しいでしょうか。」

「熱い声援と共に許可を下さり有難う御座います、では、LENTOが歌わせて頂く前のルーティンをお見せしますが、よろしかったら皆さんも一緒に声を出して下さい、まず、絵美が…。」

「…、次は古い歌のカバーになります、この曲は…。」

「…、皆さんと歌えて楽しかったです、有難う御座いました、これからもよろしくお願いします。」

「あ~、もっと歌を聴きたかったな…。」
「うん、最高だったね~、素敵だったな~。」
「はぁ~、一つ一つの動きが王子さまとお姫さまだものね、リアルなおとぎ話の世界…。」
「アイドルキラーという言葉が出始めたのも納得したわ。」
「うん、うん、たいして美形でもないのにアイドル名乗って下手な歌を歌ってる人は、同じ舞台に立ちたくないでしょうね。」
「アイドル的存在のカップルって、テレビで初めて見た時は少し違和感があったけど、今はそこに憧れるのよね、私達の手の届かない存在の祐樹くんと私達が憧れる絵美さんだから、LENTOの人気が高まって当然。」
「アイドルとは違う存在でいて欲しいな、独身中年アイドルとかと同列で扱って欲しくないもの。」
「でも憧れの存在としてはアイドルそのものなのよね。」
「う~ん、アイドルってなんなの?」
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