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神沢祐樹-145 [高校生会議2-23]

「後、十分ほどで岩崎高校生会議交流会の会場に着きます。」
「あっ、もうそんな時間か…。」
「お二人は、ずっと、お仕事関係のお話しをされていましたね、分かっていたつもりでしたが…、えっと…、改めて忠誠を誓わせて頂きます。」
「大袈裟だな、普通に仕事の話しをしてただけだよ。」
「いえ、横で聴かさせて頂いてましたが、お二人のお話しが論理的なだけでなく、常に違う視点を意識しておられて、なぜ絵美お嬢さまなのかも納得出来ました。
並みの女の子では祐樹さまのお相手なんて、とても務まらないのですね。」
「まあね、ただ歌の上手な女の子というだけだったらLENTOの結成なんて考えられなかったと思うよ。」
「その辺りは、これからも隠したままですか?」
「今の所はね、今後、LENTOの色々な面を見せて行く過程でネタが尽きたら、なぜ絵美に惹かれたのか話しても良いけど、ずっと先の事かな。」
「当分ネタには困らないのですね。」
「うん、少しづつ定期的に情報を出して行く事で皆さんの興味関心を引き続ける、その為の大まかなスケジュールは出来ているんだ。
学校も会社も有るからライブ活動は控え目になる、その代わりとして、時にはインパクトの有る内容もね。」
「赤木さん、高二ぐらいで婚約発表って如何です?」
「そ、それは…、インパクト有りますね…。」
「二人の間で、もう結婚の約束はしているのですが、CDやDVDの発売に合わせながら少しずつ動いて行く事になります。」
「先を見越しておられるのですね、普通にCDを出し続けて下さる限り、LENTOのファンはお二人の婚約、結婚を喜んで下さると思います。」
「だと良いけど、やりたい事が多いから沢山稼ぎたいんだよ、利益の出にくい部門への投資には自分達で稼いだ資金を使いたくてね。」
「あっ、はい、増資の計画も聞いています、LENTOとしての個人収入は我が社の株式購入に充てる様、指示されているとか。」
「まあね、個人資産として銀行口座に入れておいても意味が無い。
会社をもう少し安定させるまでは、今有る資金で運営して行くべきでしょ。」
「でも、結婚資金とかは…。」
「ふふ、そんなのは出したい人にお任せです、私のお爺さまやお婆さまも祐樹さまのファンなのです。」
「あっ、白川家の跡取りですか…。」
「でも、赤木さん聞いて下さい、私には厳しかったお婆さまが、祐樹さまにはとても甘いのですよ。」
「でしょうね、ちょっとした一言で人をファンにしてしまう…、祐樹くんがどうなっても生活に困る姿は想像出来ません、テレビ番組では資本金一億で騒いでいましたが、今なら十億ぐらいでも簡単に集まるのではないですか?」
「まあね、増資に応じると話して下さる方は何人もいるし、身寄りのないお爺さんから遺産相続の打診が来ていたりとか。」
「遺産相続ですか…、祐樹社長の社会福祉に対する姿勢がお年寄りの心を…、分かる気がします、自分の財産は、それを活かしてくれる人に託したいと思われたのでしょうね。」
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