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神沢祐樹-137 [高校生会議2-22]

「祐樹さま、今日のイベントは高校生中心でリラックス出来ましたね。」
「ああ、バスケで体を動かせたし、ミニコンサートも盛り上がって楽しかったな、どう、ここの人とは話せた?」
「ええ、皆さん少しぎこちなかったですが。」
「まあ、絵美みたいな美少女に慣れていないのだろう、何か、気になる話はなかった?」
「有りました、即答出来なかったのですが、高卒大卒の新規採用計画は無いのかと聞かれまして。」
「あっ、そう言われてみれば、工場関連で中途採用の計画は有るけどそれ以外は考えていなかったな。」
「ダブルワークの方々がまだ流動的ですものね、でも、今の勢いなら新卒者の雇用も視野に入れるべきかも知れません。」
「う~ん…、準備期間を考えると今年度は無理だろうから、来年度以降という事になるのかな。」
「ですね、今の時期だとすでに内定が決まっている人もいるのでしょうか…、ふふ、祐樹さま、売れ残りを採用と言うのは如何ですか?
岩崎の理念、我が社の方針とも合うと思います、採用人数は皆さんと相談しなくてはなりませんが。」
「そうだな、他社の採用試験に落ちた人も普通の社会人として働いて欲しい。
採用試験に落ちまくった人が必ずしも能力的に劣るとは限らないし、とんでもない人を採用した場合は、今後の展開を考える参考にしよう。
うちは、多角経営をしなくては申し訳ない様な多種多彩な人材を抱えているのだから、適材適所で何とかなるだろう。」
「では、提案として文をまとめておきます、工場での新卒採用も考えて頂きますね。」
「ああ、工場を拡大し、いずれ金田社長の会社を吸収して行く事を考えたら、人手は必要になる。
それと障害者雇用も考えていかないとな。」
「はい、色々な形でグッズ製造をお願いしている方々がより安心して暮らせる様にしたいです。」
「次のCDが売れてくれれば余裕が出来るのだけど。」
「今度のイベントからプロモーション活動スタートですね、私も頑張ります。」
「気負い過ぎるなよ、君の疲れた顔は見たくないし、見せたくないんだ。」
「気を付けます、でも祐樹さまと一緒ですから作り笑いをする必要がないのです、中学の頃は撮影で上手に笑えない事が有ったのですが、今は、モデルの仕事も番組の為の撮影も、特別に飾る事無く自然に出来てる気がします。」
「それなら良いけど…、そうだな、俺も自然体を心掛けるよ。」
「ふふ、明日の収録は祐樹さまが普段話されている事を皆さんにお伝えするだけですものね。
私も、普段通り祐樹さまのお話しをさせて頂きたいのですが、止まらなくなるからNGだと言われてしまいました。」
「はは、もう皆さんご存知、俺も絵美の気持ちは分かってる、人に教える必要は無いよ。」
「はい…、でも本当に祐樹さまを好きだという気持ちは、色々な感情が入り混じって…、秘めてはおけない恋心なのです。
秘めていたら、祐樹さまの特別にはなれそうに有りませんでしたでしょ?」
「そうでもないが…、まあ話が早くて良かったかな、好きだよ、絵美。」
「ふふ。」
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