SSブログ

神沢祐樹-138 [高校生会議2-22]

「本日はゲストに現在話題沸騰中、LENTOのお二人をお招きしました。
今は社員旅行の真っ最中という事ですが、絵美お嬢さま、旅は如何ですか?」
「はい、素晴らしい出会いが有り、楽しく充実したものとなっています。」
「会社創立から間もない時期に結構な規模の社員旅行だそうですね?」
「ええ、祐樹さまの呼びかけに応えて下さった社員の方々は、短期間で大きな成果を上げて下さいました、それに対する感謝の意味合いと、ふふ、社員旅行と言っても半分はお仕事なのですよ。」
「柿川フレンズの宣伝やグッズ販売なども並行して行っているとは聞いていますが、実際はどの様な事なのです?」
「今回旅行しているエリアは観光協会の方とも相談し、私共の活動とリンクさせて頂きます、柿川フレンズ、LENTOの写真集やDVDの舞台として注目して頂きたいと考えています。」
「これからは、柿川に拘らないという事ですか?」
「はい、柿川での成果が当初の予測を遥かに超えましたので、地方の活性化という目標を明確に示す、そうですね次のステップに移行し始めていると考えて下さい。」
「神沢社長、絵美お嬢さまのお話しは、会社が順調だという事ですね?」
「ええ、我が社の筆頭株主、絵美の父親でもある白川社長が用意して下さった資金を元に、ボランティア社員となって下さった方々が結果を出し、更に先の見通しが立っています。
普通では考えられないスピードは、世にインパクトを与えたいという社員達の想いが有ってのこと。
そのボランティア社員達には全員正社員となって頂きました、我が社では短時間労働の方が多いのですが。」
「岩崎のダブルワーク制度ですね、ダブルワークにつきましては当番組でも取り上げさせて頂いた事が有ります、あっ、お二人も高校生で有りながら会社経営と歌手活動、トリプルワークとも言えますね、大変では有りませんか?」
「会社は多くの社員に支えられています、歌手と言ってもライブ活動はあまり行っていませんし、レギュラー番組も普段の生活をそのまま撮影して頂いてますので時間を取られていないのです。」
「そうですか…、会社の成功はやはりLENTOの人気によると単純に考えてよろしいですか?」
「それは正確では有りません、そもそも、会社を立ち上げようという段階で、柿川フレンズの構想は有りましたがLENTOは存在すらしていませんでしたので。
ただ、売り上げの伸びるスピードが当初の予定より格段に早まったのは皆さんがLENTOを支持して下さったお陰です、有難う御座います。」
「ここからは起業時のお話しを伺わせて下さい。
神沢社長が起業されるきっかけとして、絵美お嬢さまや白川社長との出会いは、あちこちで取り上げられていますが、その前の段階、起業に至る過程はどの様なものだったのでしょうか?」
「そうですね、会社というものについて考え始めたのは中学生になってからです。
柿川市民コーラスを通して社長、取締役と言った肩書をお持ちの方と知り合い、その結果として岩崎雄太社長の理念を知り、彼に傾倒する所となりました。
企業の役割という視点が他の企業、企業グループとは大きく異なり、皆さんもご存じだと思いますが社員の幸福を重視しておられて、私の父がその一員で有る事を誇らしく思っています。
そのお考えを更に進める事が出来ないかと中学生ながらに考えていたのが起業への始まりと言えます。
柿川では遥香さまが高校生で社長となられましたが、その後も高校生起業の道を先輩方が開いて下さっていましたので自分も挑戦したいと考えていました。
正直、高一の始めから実現出来るとは思っていませんでしたが、絵美や白川社長との出会いをきっかけに急速に進んだ訳です。」
「そこで多くの大人を動かせたポイントはどこに有ったと考えておられますか?」
「会社の在り方、その未来を提案させて頂けた事だと思います。
企業は基本的に利益を追求する存在ですが、力の有る企業の頑張りによって日本社会はアンバランスな状況になっています。
明日の日本を冷静に考える事の無い利己的な経営の結果ですね。
岩崎がそれに対抗して来た訳ですが、私は小さな会社なら岩崎雄太社長の理念を更に推し進めた形を実験的に試す事が出来るのではないかと考えました。」
「それが起業時の理念という事ですか。」
「はい、生産性を上げる事が苦手な人を、能力の高い人がカバーし、社会的弱者であっても社会の一員として胸を張って暮らせる、そんな社会を実現出来る企業の在り方を提案させて頂きました。」
nice!(4)  コメント(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。