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鍵山昇-05 [高校生会議2-04]

会議から帰ってまず行ったのは町を模した簡易マップをシステム上に置く作業。
このマップから店などのワークシートへ移動出来、店が増えても分かりにくくならない様に工夫してある。
もう少しデザインを修正してからと考えていたが動き始めたのだから仕方ない。
このマップは遥香システム開発部の承認済だ。
開発部の方とは久兼くんが間に入ってくれ交流が始まり、今はメールのやり取り中心に連絡を取り合っている。
自分で構築したマップに対して、開発部の人がプログラムのシンプルさを褒めてくれたのは嬉しかった。
それで少し調子に乗って、システム開発部の方に異世界惑星の可能性を提案、それに対して、前向きに検討したいが今は遥香システム導入計画が全体的に早まって人手不足、真剣に取り組むのであれば指導者を紹介するとの返事を頂いた。
さすがに自分では決められなくてお父さんに相談した結果、お父さんが調べて開発部の方と調整してくれる事になる。
お父さんからは異世界惑星企画で自分の力を発揮する様に言われた、絶対良い経験になるからと。
僕には余り干渉してこなかった人だが、今回は遊びの様な企画なのに色々真剣に話してくれた。
それに対して、高校生会議スタッフの話しや、今はゲームとかに係わる仕事が出来たらと考え始めているなんて話が出来た。
少し大人になれて、ほんの少しだけ他のスタッフに近づけた様な気がしている。

マップを設置した翌日から、マップ上に少しずつ建物を建て始めた。
まだ暫定的なものばかりだが、町長の家、移民局に始まり、店も幾つか。
暫定移民局長に就任してくれた井上さんが新規スタッフとの調整をしてくれる。
彼女とはシステムを通して何度も連絡を取り合う様になった、面と向かって話さなくて良いので気持ち的には楽だ、井上さんの笑顔を見られないのは残念、でも緊張しないで済む…、とても微妙な気分…。
移民という形でスタッフ参加してくれる人達は、各自、店のオープン準備などを始めている。
暫定名称大工は美術部のチームが統一感のある街並み作りを目論んでいて、完成したらその街並みの絵からそれぞれの建物へ移動出来る様にする予定だ。
内装は別の業者、大学生のチームが名乗りを上げてくれた。
パン屋さんや花屋さんはしばらくの間、商売をせずに、街の風景に彩りを添える為にオープン。
紙芝居のおじさんは町の設定を紹介するような話を創作中。
色々混乱しているが、夏休みの終わりが近づいて町長の動きが活発になった…。
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