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118-イベント [岩崎雄太-12]

スーパーでのイベント、午前の一回目が終わった後の昼食時。

「譲治先輩、どうなるかと思いましたけど、結構観客いましたね。」
「ああ、メインターゲットの中高年女性が笑顔で聴いてた、正平は、行けると思うよ。
俺達の仕事もトラブルなくて良かったな。」
「でもこれからは、テレビ局関連からの援助が減って行くんですよね、大丈夫かな。」
「お前次第だよ。」
「先輩は、すでに自信ありありですか?」
「まあな、長野から呼び戻されて村へ帰る前にイベント関連の研修を受けて来た、聡志達ともしっかり打ち合わせしている。
どうだ、今回のツアー、全体像は掴めているか?」
「自分は、まだ言われた事を真面目にこなしているという感じなので。」
「出来れば、今日やってる作業を後輩と組んでこなせる様になって欲しいのだけど、どうだ?」
「機材関係は大丈夫ですが、スーパーの方との打ち合わせとかは得意ではありません。」
「まあ少しずつ慣れて行こう、全体の流れも理解しつつ…、そうだなこのスーパーとの係わりから見直してみようか。
まずはスタッフ会議でスケジュールや店の規模などの条件からここを候補に選んだ訳だ。
この辺りは二か月前に、チーム正平のスタッフとFamily IWASAKIブランドチームが二人一組で回って最終決定し交渉した、単なる正平のイベントだけではないFamily IWASAKIブランドの紹介も目的の内に有るからな、相手に対してはイベントを開く事での集客効果、売り上げアップを、テレビ出演の予定も利用してアピールした訳だ。」
「ギブアンドテイクって事ですね?」
「ああ、その過程で、仮設の販売コーナーも、一週間限定だが結果によっては今後違った展開も視野に入っている。」
「店としては、店内の空きスペースを埋めたいでしょうが、こちらとしては、そこを借りたとして、どれだけの売り上げが見込めるかという事ですよね。」
「そういうことだ、その後日程を決定、三週間前には昨日までのライブ会場や明日からの会場も含めポスターを配ったり貼ったりしに来ている。」
「ポスターの効果は大きかった気がします、テレビ出演の事や曲目もありましたから、曲目がなかったら中高年の方は興味を持たなかったかもしれません。」
「だな、工房の広報部が良い仕事してくれたよ。
そんな中、俺達は一週間前に下見に来た訳だ、公民館や学校は現地の人にお任せで良かったから助かったな、全部俺達で担当してたら大変だったぞ、この後も施設によっては先方にお任せとなるから大丈夫だろう。」
「自分達は、下見や打ち合わせで先の会場へ行ったり、設営の準備、当日の裏方、撤収したら次の準備へ、先輩、自分はもう一度先々のスケジュールを確認しながら、全体の動きを見直してみます。」
「ああ、責任者になったつもりで考えてみてくれな、違ったものが見えて来ると思うよ、今後、規模が大きくなる可能性も有る、そうなって来たら俺達はまた違った役目を担う事になると考えてくれな。」
「まだ、荷が重い気もしますが、頑張ります。」
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