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幼い頃-03 [安藤優-01]

ベビーシッター達が来始めた早い段階で大人達の話題になった事が有る。
彼女達は言葉を掛けるが、時として子守歌を聴かせる事も有った、その反応についてだ。
母親が聴いていても下手だと思う歌は、すぐに泣き始める。
上手いと思った時は、安心した表情で聴いているか、そのまま寝つく。
そこで両親の仲間が集まった時、バイオリニスト、歌手の演奏を聴かせてみることになった。
バイオリンの音色に安らかな表情で聴き入る優。
「胎教でも生まれてからも桜子ちゃんのCD聴かせてたから、当たり前の反応ね。」と母親。
続けての歌声にも同じ反応。
「裕子ちゃんのCD、俺と一緒に聴いてるんだ。」とは父親の弁。
これじゃあ実験にならないということで、普段の歌声を聴いた事がないと、父親に振るが。
「俺が歌っても優は泣かなかったぞ。」
「えっ、安藤が子どもに歌を聴かせる姿は想像できないな。」
「この中で一番下手そうなのは誰だ?」
「遠藤じゃないのか。」
「何を言うか、子守歌ぐらい歌ってやるよ。」
そして、優が泣き始める事となる。
「結論が出たな。」
「ああ、優はちゃんと歌の良し悪しを聴き分けている。」
「その後、歌の下手な人は子守歌どうしてる?」
「泣かれては困るからかCDを持って来て聴かせる様になったわ。」
「正解だな。」
「優くんにバイオリン習わせるなら手伝うわよ。」
「う~ん、佐紀、どうする。」
「そうね、優次第という事で良いんじゃないかしら、色々な楽器を体験させてみて。」
「あ~、社長のお坊ちゃまも大変だね、色んな言語に色んな楽器で。」
「なに、そこから選べば良いのさ、本人がね。」
お気楽な親だった。
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