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架空サークル-80 [俺達の挑戦-01]

「なあ新会社の資本金六千万ってどう思う?」
「現時点では妥当な線じゃないのか。」
「俺は幾つかの企業がバックについてくれたからもっと多いのかと思っていた。」
「でも、始めから多過ぎてもどうかと思うぞ。
初期はじっくり動いて、色々固まって来てから増資していけば良いのさ。」
「そうか…、それとさ株主が公開されたけど、有名企業に混じって聞いたことも無いような会社が有るだろ。」
「ああ。」
「調べてみたら小さな町工場だったけど。」
「がんばってる奴らがいるってことさ、世の中大企業だけで回ってる訳じゃ無いだろ。
ここに町工場も参加してることの意味は大きいのさ。
ま、その内お前にも分かるよ。」
「う~ん近い将来持ち株会社へ移行の予定、今回の株主はそれを了解済とも有るけど…、俺にはさっぱり分からない。」
「はは、確かにややこしいかもな。
もっと時間を掛けて、始めから持ち株会社を設立させる案もあったんだ。
ただ、それだと新会社の設立が遅れてしまう、何と言っても持ち株会社の方も異例なものになるからな。」
「持ち株会社と言われても…。」
「今回の場合だと、新会社の株式をすべて保有する会社が立ち上がる。」
「そんなの必要なのか?」
「まあ現時点では必要ない、だから設立を後回しにしたのさ。
ただし佐々木代表は、この持ち株会社の大きな可能性を指摘してる。
まあ誰も動かなかったら、うんと先になったかもしれないことなんだけどね。」
「という事は誰かが動いたということか?」
「まだ始まったばかりだが、安藤隆二って経済学部生の企画書が佐々木代表の説明付きで広まりつつ有る。
その関連で町工場も株主になってくれたし、持ち株会社設立に繋がって来てるんだ。」
「やっぱり良く分からない…。」
「まあしばらく待て、少しづつ見えてくるからさ。」
「ああ、でもどうして、お前はそんなに詳しいんだ。」
「真面目に取り組んでるからさ、安藤隆二のプロジェクトに参加しようと思っているしね。」
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