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架空サークル-74 [俺達の挑戦-01]

「な、遠藤、ぐれてないで今後の放送スケジュールとか教えてくれよ。」
「えっ? それが社長に言う言葉?」
「はは~、申し訳有りませんでした~、遠藤社長今後の放送スケジュール等お知らせ願えたら幸いです~。」
「はは仕方ないな…、これからも、今まで通り各放送局で十分~二十分程度情報番組などで扱って貰える。
各局、週に一二回のペースも変わらずだから、今後も短時間ながらほぼ毎日どこかの局で放送される。
これとは別に、早ければ十月ぐらいから某局で週一、三十分の枠を俺達が担当することになってる。
すでに何本か作成中だけどね、夏休み中にがんばって余裕を作っておかないと…、みっともない番組をさらしたくはないから。」
「えっ、すごいじゃん、ニュースの中の一部じゃないってことよね。」
「もちろん。」
「どんな感じになるの…ですか…?」
「オープニングは桜子のバイオリンが流れる中、絵描き達の作品から、生け花、裕子へとカメラを動かして、裕子のトークが始まるって感じかな。
内容は動植物の紹介も交えながら、色々な活動の紹介、毎回必ず絵描きの作品紹介をパフォーマーの演奏をバックにして入れる、エンディングは桜子中心の演奏。
基本的にはこんな形だよ。」
「裕子ちゃんのトークは安定感があるのよね、今までのテレビ出演でも反響があったんでしょ?」
「ああ、実力の有る子をスタート時点で見付けられたことは大きかったと思ってる。
おかげでパフォーマー全体のハードルを上げ易くなったからね、可愛いだけ、綺麗なだけじゃだめだから。」
「週一となると、遠藤の負担は大きすぎないのか?」
「それは何とかなりそう、課長クラスに色々任せてあるからね、自分は全体のチェックをしながら…、社長が留年したら後輩達にも良くない影響を与えてしまうだろ、取締役もこれから選出してバランスの良い体制作りを考えてる。」
「卒業後のことは考えてるのか?」
「まだこれから、会社がどんな方向へ向かって行くのか分からないし…、色々な可能性があってさ、ただ、就職活動はしないって決めた、社長の座は学生で引き継いで行くことになるかもしれないけどね。」
「上手く行かなかったら?」
「馬鹿、そんな事考えて社長やってる人いると思うか? そんな社長の会社なんてやばいだろ。」
「だよな…。」
「親父はやってみろって言ってくれてるし、協力企業の方々からは色々想定した上での暖かい言葉を頂いてる、もちろん俺が精一杯がんばることが前提だけどな。」
「ならば、安心して応援出来そうだ。」
「遠藤社長、先ほど、色々な展開って話しておられましたが何か具体的な案はお有りなのですか?」
「彩夏、その話し方は嫌味か?」
「いえいえ、社長様のご機嫌を損ねてはと。」
「はは、何かなぁ~、決定したものはないけど、必要性を感じてるのは有る。
番組制作関係だと…、所謂芸能事務所的なもの、裕子や桜子達の活動をきちんと支えて行きたいからね。」
「ギャラとかも考えているんだろ?」
「ああ、桜子中心のDVDとか出して行くし、裕子はレポーターとしてテレビ局のニュース番組とかに出る話しも有るから、契約もきちんとしとかないとな。」
「独立した会社にするのか?」
「制作会社の子会社という案も出てる。」
「困るな~。」
「安部、どうした?」
「面白そうで、俺も参加したいぞ…、色々迷うじゃないか。」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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