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架空サークル-75 [俺達の挑戦-01]

「遠藤社長の元で働きたい人は多くなるだろうな。」
「これからの展開を考えたら正社員も増やさざるを得ないだろ、常に学生へのレクチャーとか考えてくれる人がいて欲しくないか。」
「でも、まだ形が定まってないから、新卒は受け入れにくいかな。」
「佐藤さんのお兄さんみたいな経験をした上で、スキルも有る人をきちんとした待遇で迎えたいわね。」
「それには、充分な売り上げが必要だろ。」
「遠藤社長はどれぐらいの売り上げを見込んでらっしゃるのですか?」
「会社ごっこはもう良いよ…、番組制作はテレビ局からの援助が減った段階でどれだけの物が作れるかに掛かってる、ただ、全国へ発信出来るレベルの作品が作れたら…、色々な意味で優良企業に出来そうな気はしてる、この夏、色々なプレッシャーの中で考えた上で出した結論だ。
今の俺達は学生として援助を頂いて守られている、ここから抜け出さないとホントの成功は掴めないと思わないか?」
「だよな、佐々木の企画書のおかげで大きなチャンスを貰えたけど、それに甘えてしまってはいけないよな。」
「その通りだ、俺としては独自の企画を打ち出して行きたい、具体的には桜子裕子を核にして…、既存のアイドル集団に対抗しようと考えている。」
「アイドル集団に対抗って?」
「歌が下手なのに歌ってるアイドルってどうだ?」
「俺はスルーしてるな。」
「可愛けりゃ良いってことなんだろ、歌は二の次で。」
「でも、あまりにも歌が下手な子に歌わせるってどうなんだろって思ったのさ。」
「あ~、心当たり有る。」
「アイドルってロリコン系が強くないのか?」
「まあな、でも桜子はバイオリンは弾くけど歌わない、裕子はトーク上手いけど歌わない、でも名古屋発のアイドルとして既存のものと差別化を図れば面白くなると思うんだ。
対象のメインをアイドルオタクじゃなく中高年に置いてアピール、分野を問わず実力の有る子達を後押しして行きたいんだ。」
「今までに無かったアイドル像か…。」
「演出の力で実力者を世に出していくってことか?」
「ああ、まさにその通りさ。」
「桜子ちゃん達以外にも心当たりは有るの?」
「もちろんさ、初代パフォーマンス部、部長をなめてもらっちゃあ困るなぁ~。」
「なんかワクワクする。」
「地元発の実力派アイドルか…。」
「うんうん、期待しちゃうけど、遠藤さん、裕子ちゃんは歌も上手いって知ってた?」
「えっ? そんなこと聞いてないぞ!」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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