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support company-10 [Lento 12,support company]

真紀の言う次のステップとは障害を持っている人たちを積極的に雇用していこうということだ。

「身体に障害があっても能力の高い人はいくらでもいるんです。
それと違う障害を持っている人にも働く場がもっとあって良い筈なんです。」

これはsupport company構想を進める中で和音が口にした言葉だ。
妹の通う養護学校、そこの教師たちと仲良くなった和音は色々な話を聞かされてきた。
社会的弱者の話を中心に。
時には教師の愚痴を聞くこともあったが…。

花組メンバーはその言葉の意味をすぐ理解した。
障害を持った人たち、その多くは自分でハンデを抱えたかった訳ではない。
そして社会的弱者が守られない社会は弱いと。
ただ会社として受け入れていくには幾つかのハードルがあると感じたことも事実だ。

ある日の花組会議。
「ここも少し落ち着いてきたから、そろそろ障害のある方も社員として受け入れて良いかもね。」
真紀がきりだす。
「そうね、今の社員さんたちにも色々話して理解してもらえてると思うし。」
「障害と言っても人それぞれなのよね。」
「ええ、まず、その人のできることできないことをリーダーだけでなく周りのみんなが知っておくことが大切じゃないかしら。」
「そうね、それとその人の能力を生かせる仕事をしてもらいたいわ。」
「ねえ、それって一般の社員にも当てはまるんじゃない。」
「あっ、そうか、まだ出来たてみたいなものだから、新しい人はとりあえず手薄な所に入ってもらってるけど、もう少し余裕を作って色々な仕事を経験してもらって適性ということも考えていくべきね。」
「ちょっとお父さんと相談してみるべきかも。」
「そうね今日の午後にでも話してみるわ、社員教育と適材適所ってことよね。」と、美帆。
お父さんとは和音の父、和夫のことだ、花組の相談役となってから色々な呼ばれ方をしていたが結局、お父さんで落ち着いてしまった。
「うん、私の方は障害のある方を受け入れる具体的な話を進めるわ。」と、真紀。


テンダーロイン

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