SSブログ

ハーモニー-11 [Lento 9,ハーモニー]

「ここの所、色々忙しくて、自分の卒業の方が微妙に微妙になっちゃいまして、まあ、いざとなったら奥の手を使いますけどね。」
「はは、君が奥の手を使う前にこちらで手を回しておくよ。」
「えっ?」
「白川さんの一言で済むレベルの話だからね。」
「えっ? どういうことなんですか?」
「白川さんに頼めば、君の卒業ぐらいなんでもないことなんだよ。
でも、ある程度はきちんとやっておいてくれないと問題になるからね。」
「うっ、やっぱり楽は出来なさそうですね。」
「もちろんだよ、でも、ちゃんとやった筈なのに微妙な状態よりかは、かなり落ち着ける状態にはなると思うよ。」
「それなら大丈夫ですよ、真面目にはやってますから。
でも白川さんとうちの大学の接点って?」
「えっ? 知らなかったの? 理事長の親友なんだよ。
Lentoで若手を育てるという発想も二人で飲んでいる時に出てそのまま盛り上がって実現したことなんだから。」
「あっ、そう言えば和音のオーデション前に白川さんがうちの大学にお見えになっていたって聞きました。
じゃあ和音の単位のことなんかも白川さんの力だったのですか?」
「いや、君がマネージャーになってからは和音に関して全く動いてみえないよ、和音のことは祥子くんに全部任せておきましょう、って言ってみえて、私達にも、最低限必要なこと以外は手出しも口出しもしないでおいて下さい、って。
ただねTeam Harmonieのことは想定外のことだったから、予想していたより君の仕事量がうんと増えてしまって、祥子くん、学校の方大丈夫かな、って心配してみえてね、いざとなったら裏で手を回すかな、って。」
「う~ん、やっぱり白川さんは偉大だ。」
「君もがんばってるから、少しだけ白川さんに甘えても良いと思うよ。」
「有難うございます。」

NEIGHBOR HOOD

ペット用品のWEB問屋ペットグッズベンダー


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0