SSブログ

ピアノのある店で-2 [Lento 7,TV収録の日]

歌い終えた真子は拍手の中、祥子たちの所へ戻る。
和音はピアノを弾き続けている。

「真子良かったわよ。」と、すみれ。
「ふふ。」
「あのね、ちょっと今後の予定変わるかもしれないからね。」ちょっと怒ったように祥子が話す。
「どう、なるんです?」
「あなたのCD出すわよ。」
「私のですか? でもそんなレベルじゃないですよ。」
「何言ってるのよ。」
と話している所へマスターが。
「あの、すいません、ちょっとお二人の紹介とかしていただけませんか。
他のお客様方が気になってしょうがないけど和音さんの演奏も聴いていたいし、という感じなので。」
「良いわよ。」

祥子は立ち上がりピアノの近くへ。
マスターからマイクを受け取る。
和音は雰囲気を察して、ピアノのトーンを下げる。
客たちは祥子に注目する。
「こんばんわ、今日は突然の演奏で驚かせてしまいました、ごめんなさい。
私は、ただ今ピアノを弾いております、中村和音たちのマネージャーをさせていただいております長井祥子と申します。
ちょっとこの場をお借りしまして二人の紹介をさせていただきます。
よろしくお願いします。
ピアノの中村和音は普段クラシックの演奏をしております。
現在音大の3年生です。
最近プロとしての活動を始めましてCDなど出させていただいております。」
和音の方を見る祥子。
祥子と目を合わせた和音はピアノのトーンを上げ曲もシューマンに変わって行く。
少し間をおいて。
「先程歌いましたのは柳原真子です。
普段はダンサーをやっております、やはり大学3年生。
和音の演奏に合わせて踊ることが多いので、ベースはクラシック系です。
先程の歌は…、実は私も今日始めて彼女の歌を聴きまして…。
え~っと、本人は、そんなレベルじゃないと言うのですが、私はCD出してもと思うのです、皆さんはどう思われますか。」
その瞬間、客達から喝采が起こる。

パソコンでカラオケ!サウンド カフェ

大人気!ひとくちクッキータイプのコロコロワッフル!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0