SSブログ

TV収録-3 [Lento 7,TV収録の日]

インタビユーは局のアナウンサーも初めて経験する形で始まった。
中央奥のピアノに和音が座り、左に真子、右に司会者という配置だ。

まず静かにBGMを弾き始める和音。
タイミングを合わせ司会の宮崎が話し始める。
「今日は彗星のごとく登場した、不思議な天才ピアニスト中村和音さんと舞踏家柳原真子さんにお越しいただきました。
司会はわたくし、宮崎正直が努めさせていただきます。
9月にお二人の演奏会を夕方の番組で紹介させていただいた所、多くの問い合わせをいただきました。
反響の大きさに、うちの局でバックアップをしようという話が、出るか出ないかの内にスポンサーが現れ、先程のCMが完成というわけです。
ではまず、お二人に自己紹介をお願いします。」
一呼吸おいて…。
「みなさん、こんにちは、柳原真子と申します。
この夏に、プロのダンサーという肩書きをいただきました。
ヨーロッパの古典的な踊りから、創作舞踏など色々舞っております、時には踊りの枠からはみだすこともありますが、気持ちよく相方のピアノに踊らされています。
ピアノを弾いてるのが、その相方の中村和音です。」
ここで和音のピアノはBGMから、がらりと曲想を変える。
カメラに向かって軽く微笑み、会釈しながら、暖かいメロディを奏で、また元のBGMに戻る。
「有難うございました、ではまずお二人のプロフィールを私の方から紹介させていただきます。」
二人の経歴を紹介していく司会の宮崎。
その内容に合わせて和音のBGMが変わっていく。
ピアノでその時の思いなどをさりげなく表現している。
紹介が終わって宮崎が続ける。
「ところで最近CDやDVDを出されたそうですが。」
「はい。」と真子。
和音はピアノで返事をしている。
「しかもCDは5本同時に出されたのですよね?」
「はい、何でも選曲担当者が途中で面倒になって手元にあった音源を5本に分けたって噂が広がってます。」
和音のピアノがコケティッシュな感じでフォローする。
聴いている者たちには、そうなのよね~困ったものだわ…、と聴こえてくるから不思議なものだ。
「それでも、売れてきてるんですよね。」
「まだまだ知る人ぞ知るという感じでですが、和音のファンは増えてきているんですよ。」
「和音さん、今の心境はどうなんですか。」
ピアノは、とまどいとプレッシャーを表現するが続けて明日への希望を奏でる。
「そうですか、色々大変でもがんばっていこうということなんですね。」
はいがんばります、とピアノで答える和音。


日本の地図から簡単ホテル検索【ホテルクラブ】

ブログ読者が見える・増える!

おしえるまなべる.net


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0