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ぴっぽと-4 [ぽっぽのぴっぽ]

ぽてちは、ぴっぽに声をかけます。
(ぴっぽってすごいんだね、呪文と雲の命で人を幸せな気分にさせちゃうなんて。)
「えへへ、ありがとう、でも、まだ沢山のことを覚えなくちゃいけないんだけどね。」
(大変なんだね。)
「ぜんぜん大変じゃない、色々なことを覚えるって楽しいことだよ。」
(そうなんだ。)
「ねえ、ぽてち、ぼくに人間のこと色々教えてくれない?」
(もちろん、おっけいさ、ぼくはぽっぽ族のことを知りたいな。)
「うん、教えてあげる。」
ぴっぽとぽてちは色々なお話をしました。

あっという間に時間が過ぎて、ぴっぽは帰る時間になってしまいました。
「ぴっぽ、そろそろ帰る時間じゃな。」
「うん、ぱっぽじいちゃんわかった、ぽてち、ぼくたち、そろそろ帰らなくちゃいけないんだよ。」
(そっか、また会えるかな?)
「たぶん会えるよ。」
(あっ、そうだ、ぴっぽ、帰って行く時もぼくのこと考えててくれるかな。)
「良いけど、どうして?」
(ぼくは声に出して話している訳じゃないんだ、かめの口は、お喋りには向いてないからね。)
「確かにそうだね、心でお話ししてる感じだよ。」
(もしかすると、離れていてもお話しできるかもしれないんだ。)
「わぉ、そりゃすごいや。」
(だめかもしれないけど試してみる価値はあると思うんだ。)
「よし、わかった、じゃあとりあえず、さよならだね。」
(うん、まったね~。)
ぴっぽたちはふわふわ~っと空へ帰って行きました。

(ぴっぽ~、ぼくの声聞こえるかい?)
「聞こえてるよ~、ぽてちもぼくの声聞こえてる?」
(うん、聞こえてる、ゆっくり移動してるから、何となくぴっぽの位置がわかるんだ。)
「ぽてちってすごいんだね。」
(いや~それ程でも、照れるじゃないか。)
「ふふ、ねえぽてち、ぼくたち、おともだちだよね。」
(もちろんさ、仲良くしてね。)
「うん。」
その後、ぽてちとぴっぽは、時々お話しする様になりました。
離れていても話せるなんて便利ですね。


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