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ぴっぽと-2 [ぽっぽのぴっぽ]

「あれは、かめ…かのう、ちょっと普通のかめではないみたいじゃが。」
その時です、ぴっぽの頭の中に声が聞こえてきました。
(こんにちは、君はだ~れ? どこから来たの?)
「あれえ~、このかめぼくに話しかけているのかなぁ~。」
(そうだよ、ぼくは、ぽてちだよ。)
「ぴっぽ、どうしたんじゃ?」
「この、かめさん、ぽてちなんだって。」
「うむ? わしには何も聞こえなかったんじゃがな。」
(ぼくの声は、そっちの人には届かないみたいなんだよ。)
「ぱっぽじいちゃんには声が届かないんだって。」
「それにしても、わしらが見えてるということかのう、不思議なかめじゃな。」
「ぱっぽじいちゃんどうしよう。」
「悪いかめじゃなさそうだったら、ご挨拶をせんとな。」
ぴっぽは、ぽてちと話し始めました。
「こんにちは、ぼくは、ぽっぽ族のぴっぽです。」
(へ~、ぽっぽ族なのか、会うの初めてだよ。)
「ぼくたちの姿はここの生き物には見えないし、声も聞こえない筈なんだけどね。」
(そうなんだ、まぁ、ぼくはちょっと特別だからな、ねえ、今何してたの?)
ぴっぽは呪文のことや雲の命のことを教えてあげました。
(そうなんだ、ぴっぽ、このこと、この人間にも教えていいかな?)
「ぱっぽじいちゃん、ぽっぽ族のこと、この人間に教えてもいいかなって、ぽてちが訊いてるんだけどどうしよう?」
「う~っむ、まあ話したところで問題はないじゃろう、見えも聞こえもしないからのう、ついでに人間がどんな反応するか見てみよう。」
「ぽてち、話してもいいよ。」
(ありがとう、きっと喜ぶと思うよ。)


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