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改革-08 [シトワイヤン-29]

MAIHIME TOWNの別荘で、のんびりしている、一か月程滞在の予定だ。
その間、ここは聖地となりキャッシー達の会社を経済的に大きく潤すだろう。
仮設の飲食店向けに大型トレーラーで運び込まれる食材は油断してると不足しそうで、その便数を増やすぐらいに多くの人が押し寄せている。
私達は、そんな周囲の状況とは関係なく、個別の取材依頼は全て断り記者会見を開くのが表立った役割。
その当地一回目の記者会見は当初大きなテントを予定していたがそれでは間に合わず、イベントに向けて用意していた仮設ステージを使う事に。
姫さまが訪問した各国のみならず、多くの国からマスコミが集まった。
姫さまは登場しないとのアナウンスにも関わらずだ。

「世界中の人達がもっと舞姫さまの事を知りたいと思っている中、苗川にも注目が集まっているのは嬉しいわね、記者会見であれほど質問されるとは思ってなかったわ。」
「姫さま生誕の地というだけでなく、姫さまも関わって苗川大改造を進めて来た事を、舞姫フレンズのサイトで紹介したのは正解だったな。
苗川大改造こそ市民による地方都市の改革。
本間さん曰く、市民改革の成功例、その精神が世界に広がってくれたらと思うよ。
姫さま自身は説教めいた事を話されないが、その所属は本間塾という私塾。
一気に注目を集めて、本間さんとこのスタッフは大変だろうな。」
「神の如き姫さまという存在、その師匠である本間さんの主張がそのまま舞姫教の教義となってもおかしくないわね。
本間さんが話す『市民改革』というワードが舞姫フレンズを中心に広まり、姫さまの祝福と市民の意識改革をセットで語る人が増えてるのだから、本間さんが教祖でも問題ないわ。」
「社会の在り方を実践例を示しながら説明されているからな。
祝福を感じて、戸惑いながらも人々は考えている、答えを求めて舞姫フレンズのサイトを開き、そこでバランス型社会を形成するバランスの取れた市民像に出会う。
戒律も祈りもないが、清香村の住民は自分達の村を桃源郷とかユートピアだと話す。
特別なことは無くても市民が市民としても役割を果たす、ただそれだけ。
本間さん中心に話し合われて来た市民のあるべき姿を追い求めた結果、優しい村になったからね。
まあ、姫さまの滞在が長いというだけで別世界なのだが。」
「姫さま抜きでも、ユートピアを実現出来るかどうかが問題なのよね、舞姫さまの社だけで成り立つのかどうか。」
「大いなる社会実験がすでに始まっている、姫さまの祝福を切っ掛けにね。
市民自身がその在り方を変える事で社会は良くなって行く。
革命ではない市民改革に暴力は必要ない、必要なのは、姫さまの例えようのない大きな愛の万分の一でも良いから隣人を愛し、共に平和な社会を築き上げて行くこと。
MAIHIME TOWNをユートピアに出来たら、広がって行きそうな気がするね。」
「でも、今はキャッシーのお爺さまが、住人を養っている様なものでしょ。
まずは経済的な自立までどれぐらい掛かるかがポイントになるのじゃないかしら。
それより大都市で市民改革が進むかどうかね。」
「そうだな、姫さまの祝福を経験していない人達と市民改革を進めたい人の間で争いにならなければ良いのだが。」
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