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改革-07 [シトワイヤン-29]

中東からアメリカへ。
降り立った空港には大型ヘリが待っていて、そのままMAIHIME TOWNの別荘へ。
スタッフの多くは休養と観光の後、バスで移動の予定。
そう、まずは休養なのだ。
別荘に落ち着き英語と日本語だけの生活、そこで全く理解出来ない言語を耳にしていたストレスに気付かされる。
同じ言語を話していても、話の通じない人がいるぐらいだから、改めて外交の難しさを考える。
価値観も言語も違い、自国の利益を主張し合っていては簡単に話がまとまらなくて当然。
話を自国の都合に合わせて、平気で捻じ曲げる国も有る。
しかしキャッシーはすでに仲間だ、そう思うと、初めての別荘でも安心感が違う。

「和馬さん、久しぶりに寛げてるのは私だけでしょうか。」
「いや、私もだよ、ここのスタッフには顔見知りが多いからね。
そんなことは無いと思うが、しばらくの間アラビア語で悪口を言われていても分からなかった訳だろ。」
「ふふ、通訳は、現地の女性に人気だと話してましたよ、和馬さんのこと。」
「えっ、それを知らなかったのは残念な気がする、まあ、清香に怒られず済んで良かったのかな。」
「普段から怒られる様なことをしてるのですか?」
「そうでもない、愛華は私が女性に人気だと喜ぶのだが、清香は喜ばないんだ。」
「へ~、まあ、私の万里は男女構わず超人気者で、今もこの別荘を中心に多くの人が集まってるそうです。」
「まあ、そうだろうな、姫さまのおられる所が聖地となり巡礼者が列をなすのは、もう当たり前の光景だろ。」
「心配になるのは食事やトイレですよね。」
「ああ、そこは抜かりなくやってるみたいだよ、姫さま到着に合わせて準備万端、仮設の飲食店やトイレもね。」
「設備がまだ整ってないと聞いてますが、汚水処理は間に合うのでしょうか?」
「有機物に関しては、自然に返し土壌改良に、その土には木を植えて、食材にする野菜とかに使わないそうで、その分かなり大らかに管理してると、でも悪臭を巻き散らかさない様に留意して準備して来たそうだよ。」
「そっか、無駄が無いんだ、お爺ちゃんから肥溜めの話を聞いた事が有るけど、大規模な肥溜めを用意していたのですね。」
「あまり近づきたくないし、想像もしたくないな。」
「水さえあれば簡単に緑豊かな大地に出来るとは聞いていましたが、その水が問題なのですよね。
海水淡水化装置はコストが掛かりそうです。」
「確かにコストは掛かるが、そのお金は装置関連の企業に流れるだけで、消えてしまう訳では無いだろ、その企業も子会社だったり、関連企業な訳だから気にする必要はないのさ、その水が有効活用されていればだけどね。」
「そうでした、大事業は大きな視点で捉えないと、本間さんから教えられていましたのに。
そこに雇用が発生し経済が回って行く、水はMAIHIME TOWN発展の原動力となるのですね。」
「エネルギーを消費するし自然な形でないのは残念だが、思いっ切り緑が広がれば気温だって僅かながらでも下がるだろう。」
「そこまで緑地を広げるのは大変そうですが。」
「比較的乾燥に強い作物から始めているそうだよ、これからは植物園の様に多様な植物を植えてみて、この地に適した植物を探る、在来種を脅かす外来種の問題はあまり考えてないみたいだけどな。」
「在来種は、水事情が変わったら消えて行くかも知れませんね。
環境の変化…、地球温暖化が進んだら、それだけで植生は変わって行くのでしょうし、水没する島も。
小さな島を領海の根拠としているのですから、領海は狭くなっていくのかも知れません。
地球の長い歴史を考えたらそれぐらいの変化は微々たるものなのかも知れませんが、人間の手によって変えられたと言う事には抵抗感を覚えます。」
「だよな、でも、環境問題より今の経済が大切という大統領がいたりするから温暖化は進むだろう、対応が遅すぎたしな。」
「砂漠化が進む中、大規模な森林火災の話を耳にします、例え焼け石に水で有ったとしても、ここに緑の大地が広がって欲しいものですね。」
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