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三学期-337 [花鈴-34]

「そうそう、店のレジをセミセルフ形式にしたのも専門家の判断なのですか?」
「ええ、一番間違いが無いそうでね。
 フルセルフレジでは誤魔化す気が無くても間違えてしまう可能性が有るの。」
「あまり考えたこと、有りませんでした。」
「例えばビールの六缶パックって有るでしょ、あれはパックのバーコードを読んだつもりが、単品のバーコードを読んでしまう可能性が指摘されていてね。
 悪意の有る人達なら色々胡麻かし方を考えているのでは無いかしら。
 まあ、大きな店はフルセルフレジで多少の損失が出ても従業員を増やすより、トータルで考えるとプラスになるのかもしれないけど。
 うちは観光客も相手にする店だからフルセルフレジと言うのは似合わないでしょ。
 セミセルフレジでも当然お釣りの計算をする必要はないし、色々有り過ぎるカードやスマホ決済にも対応、従業員の負担は少なくて済むのよ。」
「そんな考えが有ってのことでしたか。
 セミセルフレジに慣れないお年寄りに対する対応の仕方を教えられましたので、何故セミセルフと感じたのです。」
「フルセルフレジやセミセルフレジが随分普及したと言っても、慣れてても普段利用してる店と手順が違ってる可能性が有るし、本当に初めての方や認知症のお客さんにも対応する必要が有るのだから、そう言ったお客さんには従来の有人レジと同様の対応をして欲しいの。
 多少時間が掛かっても気持ち良く買い物を済ませて貰える様にね。」
「ですね、レジ業務のトレーニングを受け、お客様目線を考えた店員の姿勢を学ばせて貰いました。
 ブルーベリー観光農園はお客様に満足して頂けないと成り立たないので、色々参考になっています。」
「まだ先の話では有るけど、観光農園では様々な決済に対応出来るチケットの券売機を導入すると良いと思うわ。」
「ですね、人が算盤を弾いて計算してた時代とは違いますから。」
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