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三学期-325 [花鈴-33]

「薫はどうなの?」
「そうだな、ここは居心地が良いよ。
 レベルの高い個性派が揃っているし、大学生とも話せるからね。
 大賢者への当たりがきつめの絵梨も僕には優しいから。」
「だよな、絵梨は薫のことが好きなのか?」
「勿論よ、仲間だからね。」
「僕も仲間だよな?」
「大賢者のことは何故か揶揄いたくなってしまうけど、仲間だからついって感じかしら。
 仲間で無い子だったら揶揄う気にもならないわ。」
「そう言う感覚は分かる気がする、絵梨にとっては仲間の証として揶揄っているのだろ。」
「薫は普通に絵梨の味方なんだよな。」
「私は大賢者の味方よ。」
「Lilyは優しいね。」
「ここに来て出来た仲間で、男の子の友達第二号だから。」
「第一号は?」
「勿論ひろっちよ、薫。
 姫とひろっちが親切にしてくれて嬉しかったの。」
「絵梨は?」
「普通に優しくしてくれたけど、忙しい人だったから。」
「弟達の面倒を見たりとかやることが多かったのよ。
 今は両親が落ち着いて来て全然余裕なのだけどね。」
「あっ、YouTubeチャンネルで稼げてると言ってたな。」
「そう言う事、四月頃はお父さんが一人で撮影や編集作業をやっていたのだけど、今は手伝ってくれる人がいてね。
 金銭面で余裕が出来たからなのだけど、それも姫のお蔭なの。」
「絵梨も貢献してるのだろ?」
「いやいや、コメントを見てると姫ばかりが人気で。」
「絵梨、それは絵梨が敢えて私の引き立て役と言う立場を選択したからでしょ?」
「うん、でも、ここまで上手く行くとは思って無かったわ。」
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