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夏休み-152 [花鈴-16]

「夏場は兎も角冬場の商品作物は限られますよね。」
「一応温室栽培を考えているのだけど、路地ものにしろビニールハウスにしろ人数や時間を制限して収穫して貰うことを考えれば良いのよね、収穫スケジュールをネットで公表して。
 収穫に掛かるコストや店への輸送コストを考えたら一般的な市場価格に合わせても利益は出そうだわ。」
「観光の一環として取り組むのであれば安くする必要はないですね。
 当初は価格を高めに設定し客足が伸びなければ値下げしたり提供する作物を入れ替えれば良いと思います。
 それと、もやし栽培キットなどの販売も考えては如何です?」
「良いかも、ジビエ中心に肉類の販売も考えてるのだけど普通のスーパーマーケットとの差を強調したいのよ。
 適正価格は分かりにくいけど、一般のスーパーであまり扱っていない商品で有れば少しぐらい高くても買ってくれる人はいると思うの。」
「薄利多売は考えていないのですね?」
「国道はそれなりの交通量が有るけど、だからと言って多く売れるかどうかは分からないし、そもそも薄利多売の発想が日本経済にマイナスだったと話す経済学部生がいましたよ。」
「かも知れません、販売価格を下げる為に人件費を抑えることが市民の購買力を落とすと言う悪循環を起こすと考えることの出来ない経営者が多過ぎたと思います。」
「商品価格って微妙なのよね、店ごとに違っていても買う人にとっては金額よりも店の利便性が重要だったり、観光客なら価格より興味の有る無しが大きく影響するでしょ。」
「ですよね、より安いスーパーで買う為に労力を惜しまない人もいますが、少しばかりの価格差を気にせず、その労力を他に活かしている人も少なく無いですからね。」
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