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近衛予備隊-446 [高校生バトル-87]

「アビュニス王国の規模なら問題ないだろうが、企業が社会主義的に国家を動かした実例は他にない。
 まだどんな弊害が出て来るのか分からないが、結局は指導者の人格次第になるのだろうな。」
「指導者には王子や王女がなると考えれば良いの?」
「そうだな王家の規模をどうして行くかにもよるが、県知事の役目を王子でも有る会社の役員が担うとか、経済と行政の一体化を目指して行くのなら、そんな形も考えに入れるべきだろう。」
「今の県知事はどうなの?」
「まだ選挙で選んでるから、役に立たない知事もいる。
 中途半端に頭が回る人は王国騎士団の話を受け入れたがらなくてね。
 王国騎士団メンバーが立候補して当選した所は、順調に改革が進んでいるから今後は変わって行くだろう。」
「王国騎士団メンバーが立候補して落選なんてことも有ったのかしら?」
「いやさすがにそれは無い、調査検討してからの立候補だからな。」
「王政になったら、県知事も女王が指名するのよね?」
「それは国民の意識調査をしながらになる、まずは王政になっても何も変わらないと思って貰った方が無難だろ。」
「王政に期待する人はいないの?」
「王政への移行は、国民投票で国民が賛成したからだが、そもそも我が国の国民に政治のことが分かると思うか?
 王政への圧倒的な支持は、単に詩織さまに対する気持ちの表れに過ぎず、そこに共和国と王国の違いに対する理解はないのだよ。
 大統領が摂政になることに対してもね。」
「これからは面倒でお金の掛かる大統領選挙をしなくて良いし、女王様の承認を得たとして、そのまま独裁的な政治を続けられるのよね。」
「今までも詩織さまに相談して来たが、基本的に反対されることは無かった。
 これからは新たに加わる王子や王女意見を聞いて行くから、独裁的な部分は今以上に減るかもな。」
「まあ、ジョンは他国からも信頼されてる独裁者だものね。」
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