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近衛予備隊-259 [高校生バトル-68]

 義務教育の必要性を選挙戦を通して訴えて来たのは単に選挙で勝利する為だけでなく国民の意識を変えたいと思ってのこと。
 その効果がどれだけ有ったのかは分からないが、大統領選挙には圧勝した。

「得票率が九割を超えるとはね。
 対立候補は反政府系の人達で始めから勝負は見えてたけど、これなら独裁政治を始められそうだわ。」
「はは、独裁政治を始める前に、まずは予定していた社員の昇給と社内の人事異動、現大統領からの引継ぎだな。」
「近衛隊に政権中枢の仕事を担って貰うのよね、彼らは詩織さまに忠誠を誓っているけど、そう言った仕事に対してどう考えているのかしら?」
「俺が話した隊員は一国の大改革に参加出来ることを楽しみにしてると話していたよ。
 本来なら自国の人を頼るべき所だが人材的に問題が有る、彼らはそんな人材育成も念頭に置いてくれていてね。」
「教育水準の低さか…。
 ジョン、私が大統領就任までにしておくべきことは何か有る?」
「ルーシーと一緒に大統領夫人としての心得を学んでおいて欲しいかな。」
「妃としては特に問題なかったと思うのだけど。」
「今までは共和国内王国の王子で大した権限を持ってなかったが、これからは一国の大統領として他国との交渉も有るだろ、観光客の人数を維持し続ける為にも外交は重要で、当然海外からの賓客に会う回数も増える。
 時にはシャルロットが一人で賓客を接待することにもなると思うんだ。」
「今まではジョンの隣に座ってニコニコしてるだけで良かったけど、これからは違うのね。」
「勿論、スタッフが色々フォローしてくれるが、そのスタッフの教育も考えて欲しいかな。
 子ども達が寂しくならない程度で良いから頼むよ。」
「分かりました大統領閣下。」
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