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近衛予備隊-170 [高校生バトル-59]

 新たなキャンプ場建設の話はプリンセス詩織も賛成してくれた。
 そしてプリンセスにはキャンプ場で先生から教えて貰った学歴の話もしたのだが…。

「村は基本的に学歴とは関係の無い社会にしたいのだけど、優秀な人材を育てて行きたいとも考えていてね、医師を目指す人のフォローまでは難しくても、コンピューター関係の高い能力を持った人を養成するのは可能だと思うの。」
「えっと、プログラミングとかですか?」
「ええ、ネット回線とパソコンが有れば、どこに住んでいても学習や仕事に取り組めるでしょ。
 年齢や経験を問わず、まずは英語が出来ることを条件に基礎学習を経験して貰ってから、続けて行くかどうかを判断すればいいかな。」
「年齢を問わないと言うことは子どもでも?」
「子どもの方が覚えるの早いと思うわよ、教材は揃っているからね。」
「ならば学校のカリキュラムに入れますか?」
「設備を整える必要が有るから新たにスクールを立ち上げて通って貰う、でも学校や仕事との調整は可能でしょ、日本と違って融通が利くのだから。」
「勿論です、プログラマーの絶対数が足りてないと王家の方が話されていましたので技術を身に付ければ仕事は有るのですね。」
「ええ、能力が高ければそれなりのギャラになる、村人達にとっても仕事の幅が増えるのは悪いことではないでしょ。」
「はい、そうなるとスクールへの入学試験に向けて…、英語学習に対して今まで以上に熱が入るかも知れません。」
「英語の試験に通れば誰でも入学出来るけど、基礎学習に取り組んでも理解出来ない人はそこで終了。
 でも、プログラマーには向いて無くてもパソコンをそれなりに使いこなせそうな人達の為に、それなりの学習コースを用意しておけば各自の能力を活かせるのでは無いかしら。」
「村ではパソコンを扱える人の絶対数が足りてませんからね。」
「細かい所はチームを立ち上げて検討して貰うとしてスクールの場所は何処が良いと思う?」

 プリンセスから出たプログラマー養成スクールの話は唐突にも思えたが、村の学校が落ち着き始めた今、将来を見据えて考えるべきことだと思う。
 日本に来て改めて思ったのだが、世の中には様々な職業が有るのだ。
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