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近衛予備隊-79 [高校生バトル-50]

 そこから今日のメインテーマ、地方自治の話へ。
 他国の地方自治体がどんな活動をしてるのかは今までも学んで来たのだが、この村は基本的に企業が運営している村でかなり特殊。
 この村をどうして行くかは大きな課題だ。
 何と言っても町で貧困生活していた人達が移住して来て形成された新しい村、そこに俺達の貧困状態に有る村を合併させるのだから、人の対立が起きかねない。
 村の経済基盤をどうして行くかと言う問題も有る。

「詩織、近い将来村として税金を徴収することを考えるべきでしょうか?」
「状況にもよるけど私としてはその必要性は低いと考えてるの、もう直ぐ比較的安価な商品を取り揃えた店をここへの道路沿いにオープンさせるでしょ。
 そうなったら、村人多くは町まで買い物に出かける必要がなくなり、私達の店を利用する率が上がる、そこでの利益を一部税金代わりに村で使えば良いのよ、店は状況に応じて町にもオープンさせたいわね。」
「会社の影響力を広げることを想定してですか?」
「ええ、黒字経営にはしたいけどメインは近隣住民の生活向上、店が出来れば雇用が発生するし今まで手に入らなかった物を買えることになればそれも生活の向上に繋がる、欲しい物が増えれば労働意欲も高まるでしょ。」
「ここの店の商品は高額過ぎて諦めてしまう人が多いですものね。」
「いずれは、ここで普通に買い物出来ると言う目標を持って貰いたいとは思っているのよ。
 ただ経済活動が活発になると犯罪の増加が予想される、大統領には犯罪の少ないエリアのモデルとして行きたいと話して有るのだけど簡単では無いでしょう。」
「村としても犯罪を抑止する施策を考えるべきですね。」
「でも、独自の自警団的な組織は国から見たら好ましくないでしょ、だから正規の警察に動いて貰いたの。」
「自分は、この村へ来る様になって初めて警官を見ました。」
「それだけ犯罪が少ないってことなの?」
「どうでしょう、悪いことをした人が皆から痛めつけられているのを見たことは有りますが。」
「成程、それが村の掟なのね、でも法によって裁かれる法治国家で有るのが理想なのは学んだでしょ。」
「はい、まともな国ではその様な…、えっと、私刑は行われてないのですね。」
「ええ、きちんと調べてから法に則って裁判を受け有罪なら刑罰を受けるのが大原則なの、もしかしたら冤罪かも知れないでしょ。」
「そう言うことですか…。」
「その為にはまず警察組織がしっかりしてないとダメなのだけどね。」
「噂に聞く警察は不正が横行しているようですが。」
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