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バトル-301 [高校生バトル-31]

「詩織も全体のバランスを考え視点を変えての判断をと強調してるのだけど、極端な話は立場上出来ないのよ。」
「そこを雅がフォローしてるのか?」
「まあね、でも一人では足りないから色んな角度から会社の活動を見直し考ええる部署を新設する案を出してるの。
 ボランティア社員なら予算の心配はいらないでしょ。」
「そこが強みだが、家庭の事情から正社員を希望する人はいないのか?」
「本人からは言い出しにくいみたいで周りの友人とかが相談して来てるのだけど、少しずつ増えてる。
 必ずフォローする人に付いて貰い、仕事に関するアドバイスだけでなく家庭環境の改善についてもね。
 父親がお兄さまの会社に就職した例も有るのよ。」
「そうか、新入社員に関しては最近任せ切りで把握してないが、株式会社SHIORIと共に事業拡大を目指してるからな。」
「貿易も拡大出来そうなのよね。」
「ああ、港の整備が進めば貨物船運航の効率が良くなる、それに合わせて輸出入共に増やして行けるだろう。」
「船便のコストってどうなの?」
「天候に左右されることは有るが、積み荷さえ効率的に用意出来れば思ってたより安く済む。
 遠江王国へ到着した荷物は港近くの配送センターを経由して各地へ送られるシステムにしただろ、全体的に早さより効率重視にしたことで、遠方へはJR貨物を利用し易いし、トラック便も無駄なく無理なくね、本当に急ぐ必要の有る荷物なんて流通の考え方を変えたら多くないんだ。」
「店で品切れになったりしても?」
「入荷までの二週間を待てない人はいるだろうが、そんな人に合わせて無駄な経費を使うより、待てる人相手の商売にして販売効率を上げた方が利益率も上がるし環境にも優しくなるんだ。
 まあ、今はメインをガーデニング資材にしてるからなのだけど、南国の果物でも店頭に並べば買うけど買えなくても困る訳ではないだろ。」
「うん、国産の果物でも年中手に入る訳ではないものね。」
「日持ちのしない物は扱いにくいが、そんなのは現地での販売だけにすれば良い、ただ、船便で輸入しても充分な利益を確保出来そうな商品を探してる段階だよ。」
「う~ん…、探すのも良いけど作ってしまうってどう?」
「作れるかな?」
「そこは映像の力を借りて、人が欲しくなるようにアピールして行けば良いでしょ。
 お洒落な小物を色々作ってYouTubeでどんどん見せながら販売体制を整えて行く、手作りの商品は大量生産しにくい代わりに高く売れそうじゃない?」
「そうだな、向こうの連中がどんな物を作れるのか分からないが相談してみるよ。」
「単に質が良いだけでなく高級そうに見える商品を開発出来たら良いのだけどね。」
「ああ、利益率を高めに設定したいものな。」
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