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バトル-197 [高校生バトル-20]

「明日はお母さんの取材だったね。」
「ええ、市長の妻が市議会議員と言うだけでもネタになるのに、バーチャル王国が本格的に進み始めるのだから…、三郎にも取材依頼が来てるのでしょ。」
「うん、ただ、ギャラや内容で選んで行く方針は変えずマスコミに登場する回数は多くならない、出過ぎないことでYouTubeチャンネルの価値を維持したいしね。
 東京まで行って報酬五万円とか、僕らがどれぐらい稼いでいるのか公開してるのに平気でそんな額を提示して来るんだ。」
「それでも、宣伝広告の意味合いを考えたらプラスになるのでしょ?」
「もう、アンチを増やすだけだよ、僕らのファンはYouTubeの更新を楽しみにしてる人だけで充分さ、日本のマスコミに出た所で海外の人達まで伝わらないし、変な編集をされたら誤解を生むだけなんだ。
 取材はこちらに来てくれるのしか受けない、東京から日帰り圏内で宿泊客にはなりにくいけど、飲食店を少しだけでも潤してくれると考えてね。」
「そっか、明日の取材はスタッフが仕切ってくれてるけど、次郎からの指示でそんなことも意識してるのかしら?」
「多分ね、ギャラは安いそうだから、しばらくはお母さんへの取材が続くかも。
 疲れて来たらギャラの大幅アップを要求して取材を断って行けば良いよ。」
「でも、誰かが広報担当になるべきではないの?」
「仲間は大勢いるから大丈夫、お母さんが出続けるメリットは有るけど、色々な人が我が国の紹介をして行くと言うのも変化が有って良いと考えているんだ。」
「そうね、少し安心したわ、覚悟していたとは言え慣れないことで。」
「市議会議員としての職責も有るでしょ。」
「そうなのよね、と言っても議員全員が同じ党の党員と言う…、ホントは良くない状態かもだけど、楽なのは間違いないのよね。」
「皆さん色んな視点から市政や国政を考えて下さると話して下さっていたから問題ないでしょ。
 バックには市政研究会のメンバーもいるのだから。
 我が国の国会議員としては名誉職な訳で、国王との茶番を演じることにでもならない限り心配ないかな。」
「その茶番を考えてる人がいるのよ、三郎にも相談に乗って欲しいみたいなことを話してたのだけど。」
「へ~、う~ん…、実際に起こった茶番に基づく再現ドラマとしてキャストに演じて貰おうかな。」
「それって…、茶番は必要なの?」
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