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バトル-123 [高校生バトル-13]

「詩織の事だから男子も連れて来るのかと思っていたのだが、女の子二人とは随分控えめだね。」
「男子にはデリカシーの無い奴もいますからね、今回は二人ぐらいの方が雅も気楽だと思いまして。」
「そっか、おしめの替え方を雅から教えられてる表情が真剣で真面目そうだ、雅ちゃんの子育て奮闘記への出演も了解済なんだよね。」
「はい、子を産み育てると言うことと真剣に向き合ってみたいと話してくれてます。
 あっ、終わりました。」

「どうだった、おしめを替えてみて。」
「三郎お兄さま、おしめを替えるのに、こんなに緊張するとは思って無かったです。」
「涼子、慣れてないとは言え、その緊張が伝わったから泣かれてしまったのよ、真愛ちゃんの心が傷ついて無ければ良いのだけど。」
「はは、そこまで軟弱ではないだろう、そう言う瑠衣ちゃんはどうだったの?」
「雅ちゃんの子育て奮闘記を見て予習をしておきましたので何とか。
 お母さんからは子育ての大変さ知って人生設計を考えなさいって言われてます。」
「大変さは感じられた?」
「はい、友香さんに教えて頂きまして、確かに一人でするとしたら大変です、でも家族で育てると言う形、お婆ちゃんの若い頃は普通だったそうですが、それが理想なのかも知れません。」
「うん、うちは兄と歳が離れてるでしょ、僕の子守は兄さん達がしてくれたんだ、物心ついてからもよく遊んでくれてね。
 本の読み聞かせは両親と兄弟の当番制、もうぼんやりとしか覚えてないけど。」
「愛されていたのですね。」
「今もだよ、愛されてる分、妹達を愛してるんだ。」
「い~な~、私もお兄さまに愛されたいです、妹しかいないので。」
「彼氏は?」
「まだですよ~。」
「そうなのです、私達の彼氏は影も形もないのに子育てを学んでいるのです。」
「涼子ちゃん、中学生は学ぶ必要無いと思う?」
「学校でも少しは学習するみたいです、でも、今日みたいに赤ちゃんと触れ合える訳では無さそうで。
 私達はもっと大人になった時に必要なことを学ぶべきですよね。
 うちの父は私が中学生になってから、高校生バトルで皆さんが主張されていた事を話してくれる様になりまして、それを詩織達とも話し合ったりしてるのですよ。」
「お父さんと仲が良いんだ。」
「多分ですけど、私の反抗期を乗り越えやすくしようと言う父の作戦なのだと思います、お兄さまは、反抗期、どうでしたか?」
「そうだな、論理的に理解はしてたから、猫を被って表に出さない様にはしてた、でも、うちの両親は兄達で経験済みだから、こっちが反抗したくなる様な言動はしなかったんだ。
 一応反抗期になったみたいだとは伝えたけど、日常生活の変化は少なかったかな。」
「へ~、私はまだ良く分からなくて、その話は父にもしてみます。」
「対話の有る親子なら安心だと思う、素敵なお父さんなのだろ?」
「はは、市長さんほどのイケメンでは有りませんが娘には甘いのですよ。」
「中学生部会の話はお父さんともしてる?」
「はい、人数は少なくても高校生になった時のスタッフは必要だからと、父は市会議員を意識し始めていましてね、市長さんと春子さんみたいな関係を私ともと思い描いてる節が有るのです。」
「涼子ちゃん的にはどうなの?」
「全然解りませ~ん、でも詩織達と一緒に部活感覚で中学生部会を始めるのは悪く無いと思っています、市政について学習したり高校生部会のお手伝いからになると思うのですが。」
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