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バトル-30 [高校生バトル-03]

「春子さん、英会話コンテストがスタートしますが、今まで高校生バトルの事務局と高校生バトルサポートカンパニーの関係に問題は起きて無いのですか?
 進めている事が違うので心配なのですが。」
「大丈夫よ、高校生バトル関係の先生にもコンテストを手伝って頂くのだけど、基本的に大学入試に向けての内容をメインとした事務局、大学入試に対して直接的な関連の薄い内容をサポートカンパニーが主催という形にしてるからね、英会話は大学入学後や就職を意識してパワーアップして行く予定なの。」
「そういう分担でしたか、音楽バトルも音大希望者ぐらいしか入試に関係しませんものね。」
「そういう事、まあ、大学生から音楽バトルに参加したいという声が多く届いていて、大学生以上のバトルも展開して行く話が出てるのだけど。」
「音楽を仕事にしたいと言う人もいるのでしょうね。」
「だと思うわ。」
「でも、録画の環境とかで差が出ますよね、演奏の実力だけではなく。」
「そこは、自分達でマネジメント出来なきゃダメなの。
 本気だったら努力して映像作品の質を上げなきゃ。
 私達の演奏だってクオリティの高さが評価されて再生回数を伸ばしているのだから。」
「視聴回数が伸びない低画質で音の悪い作品とは、本気度の差なのですか…。」
「お金が無いからと妥協するのか、頑張ってお金を稼いだり支援を受けたりするのか。
 大輔さんのお父さまは三郎と真子ちゃんの歌を聴いた上で支援して下さっているのだけど、そこに向けては結構大勢の人が協力して下さったのよ。
 でも、真子ちゃんに実力が無かったら誰も応援してくれ無かっただろうし、次郎兄さん中心に協力要請してなかったら、人は動かなかったでしょうね。」
「そう言ったこともバトルの一部と言う事ですか?」
「ええ、得票数や視聴回数は宣伝を頑張らないと伸びないでしょ。
 エントリー作品のチャンネルにメイキング映像をアップしたり、SNSで情報拡散したりとか。」
「私は主催者側と言う立場になってしまいましたので何もしていませんが、視聴回数の伸びはスタッフの方々が動いて下さった結果なのですね。」
「ええ、それでね、英会話コンテストスタートに合わせて私達の英語チャンネルをスタートさせようと考えているの。」
「英語チャンネルですか?」
「私達の自己紹介に始まり、高校生バトルの紹介や英語での歌をアップ、出演者は増やして行くから真子ちゃんの負担にならない様にして、毎日更新を目指そうとね。」
「全部英語で?」
「ええ、国内向けに宣伝はするけど、メインターゲットは海外の大学生ぐらいになるのかな。」
「海外の人に見て貰えますか?
「初めの内は少ないでしょう、でも、高校生バトルサポートカンパニーには多くの大学生が興味を示してくれてる、中には留学する人や留学生に知り合いのいる人も。
 留学生達が海外で出会った人に高校生バトルという日本の取り組みを紹介してくれれば、それなりの視聴数が見込めると思うの。
 英語圏の広さを考えたら日本人だけを対象にするより可能性が広がるでしょ。」
「海外の人達が私達の英会話や歌に対してどんな評価を下すのか、少し不安です。」
「初めの内は低評価で構わない、ただ意外な国からの視聴者が増えるかも知れないし。
 今まででも英語の歌に対する英文のコメントも有ったでしょ。
 日本らしさを出しつつ内容を充実させて行けば良いと思うのよ。」
「そうですよね、始めから上手で有る必要はない、でも、ちっとも成長出来なかったら恥ずかしいです。」
「それが、上昇志向に繋がるのよね。
 真子ちゃんが良ければ次郎兄さんにも提案して行くのだけど、どうかな?」
「勿論やりますよ、でも、海外の人に私達はどう映るのでしょう…。」
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