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05-錨を上げて [このブログのこと-02]

「昨日と同年代というだけの繋がりで『シトワイヤン-03』村長-10で触れたのも紹介させてさせて貰うよ。」



「あれっ? トムとジェリーのジェリー?」
「ああ、『錨を上げて』という映画の一部分なのだけど、第二次世界大戦で日本が空襲され酷い状況にあった頃制作されたものなんだ。」
「トムとジェリーってすごく昔からあったんだ。」
「1940年頃から制作されていて、この錨を上げては1945年公開となっているよ。
アニメーションという凄く手間の掛かる娯楽作品を戦時下に制作していた事を考えると、日本はアメリカに勝てなかった訳だと改めて思うね。」
「手間?」
「ああ、アニメ制作に携わる人が大変な思いをして来たという話は聞いたことないかな?」
「大変なんだ。」
「地味な作業の繰り返しで時給が安く長時間とか。
最近はパソコンを利用して昔ほどでは無くなったそうだが。
テレビアニメだと所々楽をして経費を浮かせていたりするのだが、トムとジェリーではそういった手法を使って無かったと、子どもの頃の記憶では無かったと思う。」
「安上りとかアニメ見てて分かるの?」
「簡単さ、一枚の絵を描き、カメラを動かして撮影する手法、時間当たりの制作コストはかなり違うと思うよ。」
「良く見る訳でも無いから、そんなの全然気にしてなかったわ。」
「そっか、まあ、暇つぶしにさえならないのも少なくないし、高校生の君に進めたくなるのはないから、うん、亜紀は見なくて良いよ。」
「そういう結論?」
「まあ、アニメーションの仕組みを知ると、制作が大変だったことが分かる。
因みに君が目にしたトムとジェリーは、オーケストラによる表現にも凄く手間を掛けていたんだ。」
「演奏か…、あっ、そう言われてみれば、動きと楽器の演奏、音楽が…、もしかしてトムとジェリーって凄い作品だったのかしら。」
「ああ、だから長い間、人々に親しまれているのだと思うね。」
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