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03-才能 [このブログのこと-02]

「ねえ、Jackie EvanchoやDarci Lynneって天才なのかしら?」
「まあ、特別な才能を持っていることは確かだね。
でも、『十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人』という、ことわざが有るだろ。
Jackie Evanchoはまだ十九だが、幼少期の子どもらしからぬ歌声という評価は当然なくなり、普通に歌が上手な美人歌手、一般人より歌唱力は優れてはいるが、歌手の一人だ。
一方、Darci Lynneの場合は子どもだけでなく大人を含めても希少な存在。
口を閉じたまま歌う事に挑戦する人が多くないという事情は有るとしても、America's Got Talentで優勝したのは、子どもなのに凄いではなく、大人も含めて凄いという評価だと思うんだ。」
「あっ、そうね、Jackie Evanchoが小さい頃の歌は大人のレベル、別の言い方をすれば、それぐらいの歌唱力を持った大人はいるという事なのね。」
「まあ、そういう事だ。
でもね、紹介させて貰ったものよりもっと前の歌声には、少したどたどしさが有って、それはそれで…、何だろう、大人基準で言えば完成度が低くても違った魅力が有って、愛おしさというか、心に沁みてね…。」



「九歳頃なのね、ホントに幼い頃から歌の才能を開花させていたんだ…。」
「なあ、Darci LynneやJackie Evanchoが学校の学習にどう取り組んでいたのか興味は無いか?」
「そうね、何か知ってるの?」
「全く知らない。」
「なら聞かないでよ!」
「まあまあ…、冷静に想像するとだな、高校数学を学習する事の意味は考えてなさそうじゃないか?」
「想像ね…、Darci Lynneはまだ十四五歳なのでしょ、でも、すでに一億円以上稼いでるのだから、微分や積分を学ぶ必要性は極めて低くそうね。」
「だろ、音楽の才能と数学の才能はかなり違う、音楽家の中には数学的な能力を作曲や演奏に活かしてる人もいるだろうが、数学が出来なくても優れた音楽家になる事は可能だ。
日本で名門大学を目指すとなると高校内容の学習は不可欠だが、将棋の藤井聡太が高校進学するかどうかが話題になったことも有る。
まあ、結局進学した訳だが、彼はプロとしてすでに稼いでいるだろ。
教育の目的には、職を身に付け金銭的に自立出来る大人を目指すという事も有るのだから、義務教育を終えれば仕事一筋で良いという意見も有ったのさ。」
「でも、学校教育には他の目的も有るのでしょ?」
「勿論さ、で、全ての親が冷静に学校教育の意味を理解しているのかどうか微妙だと思わないか?」
「そうね、レベルの高い大学に合格させる事が最大の目的だと思っていそうな話を耳にしたことが有るわ。」
「だろ、世の中に様々な価値観が有るとは言え、何の為の学校教育なのかを曖昧な理解のままにしている大人は少なくないと思うんだ。
教師でも、きちんと学校教育の目的を生徒に、筋を通して説明出来る人がどれぐらいいるのか疑問だからね。
もし、それがまともに把握されているのなら、数学の才能がほとんど無い子に、数学の授業を沢山受けさせるという無駄は見直されている思う。
テストの度に低い点数しか取れなくて、他の子に優越感を与えるだけの存在が必要だと考えているのかも知れないけど。」
「う~ん、それは無いと信じたいけど、結果的にはそうなっているのかな…。」
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