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パリ-12 [シトワイヤン-26]

地球市民党は国境を越えた政党を目指して発足した。
市民政党若葉が市民の力で政権を握ったことが切っ掛けだ。
急拡大とは行かないが、その規模が少しずつ大きくなっているのは、多くのボランティアスタッフの頑張りに因るところだが、シンボル的存在となってくれた舞姫さまのDVDも大きく貢献していると思う。
今回パリをイベント会場にしたのは、ヨーロッパにも舞姫さまを広めるというキャッシーの思惑が有ったが、一つは市民革命により王政から共和制というフランスに敬意を表しての事でも有る。
市民に因らなければ国は良くならない。
だが、その市民も全員が同じ方向を見ている訳ではない。
それでも、地球市民党としては市民による変革を目指している。

パリでの地球市民党イベントはフランス国歌ラ・マルセイエーズ独唱で始まった。
歌うは舞姫さま。
フランス人でもない人が国歌を歌うことに違和感を感じるという人もいたが、国境を越えての政党だからと支持する人が多く、何と言っても舞姫さまは我らがシンボル。
歌の後は、舞姫さまのスピーチ、フランス語で。

『皆さんご存じの通りラ・マルセイエーズは、武器をとれ、市民たちよ、と歌う革命歌と言われています。
ですが、武器を取るのは昔の話。
私達、現代の市民が手にするのは愛、隣人に対する愛です。
皆さんの周りには困った隣人も少なからずいるかも知れません、それでも…。』

「本間さん、さすが本間塾の塾生ですね、我々の考えを上手くまとめて。
このスピーチを世界の何億という人が見るのですから世界が動くのでは有りませんか。」
「良い方向へ動けば良いが、でも和馬、ここで本間塾を持ち出すんじゃないよ。
姫さまは自身で学び反芻した言葉で語ってるんだ。
まあ、私はフランス語、さっぱりだから通訳…、なあ、世界へ発信されると言っても通訳に悪意が有ったらどうなんだ?」
「う~ん、確かに、イスラム圏などは何とも言えませんね。
舞のDVDもまだこれからですし、国家による規制が掛かりそうな国も有ります。
規制が掛かる前にどこまで広げられるか、宗教組織との対立を最低限に抑えられるかどうかが問題です。」
「面倒な事が行われる前に、個人に届いてしまえば…、だが中途半端では隠れキリシタンの様に迫害される可能性が有るだろ。」
「そうですね、世界中の人に舞姫さまの祝福を感じる機会を作ることが出来たら良いのですが、そうも行きません。」
「宗教とは一線を画して行きたいのだがな。」
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